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1997 年度 実績報告書

てんかんマウス脳におけるプロティンキナーゼCの動態と活性調節の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07671082
研究機関大阪市立大学

研究代表者

勝元 栄一  大阪市立大学, 医学部, 助手 (90271189)

研究分担者 木岡 哲郎  大阪市立大学, 医学部, 助手 (40254396)
キーワードprotein kinase C / convulsion / translocation / epilepsy
研究概要

平成9年度の研究では自然発症てんかんモデルであるELマウスを用いて、発作におけるPKC isozymeの発現の変化をnorthern blot、RT-PCR(reverse transcriptase-polymerase chain reaction)などによって検討した。
結果
1)発作間欠期、発作後10分、30分、60分、120分の脳より調製したtotal RNAをnorthern blotし、エンドラベリングによって[^<32>P]-dATPで標識した各PKC isozymeに特異的なオリゴヌクレオチドプローブを用いてハイブリダイゼーションを行った。しかし、諸条件でハイブリダイゼーションを試みたが、非特異的なバンドがみられたり、バンドが出現しなかったりで、安定した結果を得られなかった。
2)そのためRT-PCRにより、各PKC isozymeの発作後の変化を調べた。PKC αは発現量は少なく、発作間欠期より徐々に低下していった。PKC βも発現量は少なかったが、間欠期より徐々に上昇していった。PKCγは豊富に発現しており、発作30分後にピークとなり、120分後に間欠期のレベルに戻った。PKC δは発現量は少なかったが、発作30分後にピークを示した。
考察
RT-PCRによるELマウス発作後の脳における各PKC isozymeは、前年のPTZ痙攣後のwestern blotによる結果とは異なる発現パターンを示した。このことは、PT-PCRの定量性の問題や転写、翻訳レベルで異なった調節を受けている可能性などが考えられる。今後、今回得られたPCR産物をサブクローニングし、cRNAプローブを作成し、northern blotやin situ hybridizationによって発現量、発現部位の検討をする。また、western blotによる検討も加える。さらに発育過程におけるPKC isozymeの変化についても検討したい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 古塚大介 ら: "ペンテレンテトラゾール誘発痙攣によるマウス大脳皮質プロティンキナーゼCの動態" 神経化学. 34. 178-179 (1995)

  • [文献書誌] 古塚大介 ら: "ペンテレンテトラゾール誘発痙攣によるマウスCa^<2+>/calmodulin protein kinaseII活性の変化" 神経化学. 35. 284-285 (1996)

  • [文献書誌] D.Furutsuka,et al.: "Effect of pentylenetetrazole-induced convulsiow on mouse cortical protein kinase C activity." Neurochem.Res.21. 118-119 (1996)

  • [文献書誌] D.Furutsuka,et al: "Effects of pentylenetetrazole-induced convulsiow on mouse cortical protein kinase C and Ca^<2+>/calmodulin-dependent protein kinase activity." Epilepsia. 37・S3. 102-103 (1996)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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