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1995 年度 実績報告書

乳癌細胞におけるAnnexin IIの発現とその骨転移形成過程における意義

研究課題

研究課題/領域番号 07671167
研究種目

一般研究(C)

研究機関(財)癌研究会

研究代表者

高橋 俊二  財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・臨床部, 研究員 (90221358)

研究分担者 鶴尾 隆  東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (00012667)
尾形 悦郎  財団法人癌研究會, 癌研究所, 部長 (70013761)
伊藤 良則  財団法人癌研究會, 癌化学療法センター・臨床部, 研究員 (00261131)
キーワード骨転移 / Annexin II / 乳癌 / 破骨細胞 / 細胞接着 / 骨吸収 / 破骨細胞活性化因子
研究概要

我々はヒト破骨細胞様細胞のcDNAライブラリーから破骨細胞形成を促進する因子としてAnnexin IIを同定した(J.Biol.Chem.269:28696,1994)。Annexin IIは破骨細胞様細胞の形成を促進し、骨吸収促進作用も示すことも明らかにした。一方、従来細胞質内蛋白と考えられていたAnnexin IIがラット乳癌細胞を含む種々の細胞の細胞膜外に発現され、細胞外マトリックス、内皮細胞等への接着に関与していることも明らかになっている。そこで我々は乳癌細胞がAnnexin IIを発現して破骨細胞形成を促進し骨転移病巣の形成を促している可能性を検証するために以下の検討を進めた。1)乳癌細胞株がAnnexin IIを発現することが、mRNAレベル(Annexin II cDNAによるNorthern blot)及びに蛋白レベル(抗Annexin II抗体によるWestern blot,Flowcytometry)で確認された。2)マウス骨髄細胞及び脾細胞による破骨細胞形成系を確認した。さらに、マウス乳癌細胞とマウス骨髄、脾細胞の共存培養の系を確立し、Annexin IIの発現と破骨細胞形成促進能の相関の検討を始めた。続いてAnnexin IIのantisense oligonucleotideによる乳癌細胞の破骨細胞形成促進能の抑制の検討およびAnnexin IIのsense-,antisense-plasmidを導入した乳癌細胞の破骨細胞形成促進能の検討を開始する予定である。3)ヒト乳癌の臨床サンプルを集積しつつあり、Annexin II発現の検討を開始し、mRNAレベルでの発現をまず確認した。さらに、乳癌原発巣および骨転移巣サンプルでのAnnexin II発現について、Annexin II抗体による免疫組織学的検討も開始した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Shuuji Takahashi 他: "Cloning and Iteutefication of Annexin II as an Autocrine/Paracrine Factor that Increases osteoclast Formation and Bone Recorptio" Journal of Biological Chemistry. 269. 28696-28701 (1994)

  • [文献書誌] Shuuji Takahashi 他: "Downregulation of Calcitonin Receptor mRNA Expression by Calcitonin during Human Osteoclast-like Cell Differentiation" Journal of Clinical Investigation. 95. 167-171 (1995)

  • [文献書誌] Shuuji Takahashi 他: "Development and Characterization of a Human Marrow Stromal Cell Line that Enhances Osteoclast-like Cell Formation" Endocrinology. 136. 1441-1449 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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