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1995 年度 実績報告書

脂肪細胞の分化における可溶性GTP結合蛋白質の役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07671170
研究種目

一般研究(C)

研究機関(財)東京都臨床医学総合研究所

研究代表者

矢島 由紀子  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報研究部門, 研究員 (60090114)

研究分担者 秋田 朗子  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 遺伝情報研究部門, 研究員 (40124432)
佐藤 真友美  財団法人東京都臨床医学総合研究所, 化学療法研究部門, 研究員 (50124459)
キーワードG蛋白質 / Go / αサブユニット / 脂肪細胞 / 分化
研究概要

3量体GTP結合蛋白質(αβγ、G蛋白質)は一般に細胞膜に存在し、これまで短期の細胞外シグナルの伝達に関与することが知られてきた。しかし、G蛋白質が細胞増殖や分化の長期の情報伝達機構にも深く関与していることは明らかであり、G蛋白質の細胞内局在性と関係があるものと予想される。種々の細胞で細胞質性のαサブユニットを検索した結果、マウス由来前脂肪細胞ST-13の細胞膜と細胞質にGoのαサブユニットが存在することを見い出した。ST-13は dexamethazone/methyisobutylxanthineやペルオキシソーム増殖作用を有するciglitazoneのアナログAD4743によって、線維芽細胞から脂肪細胞に分化した。分化するに伴って細胞膜と細胞質中のGoαサブユニットが特異的に増加した。現在、GoαサブユニットはC末から1/3のアミノ酸配列が異なるGoAαとGoBαの2種の分子が存在することが知られている。そこでST-13の脂肪細胞への分化に伴って増加するGoαサブユニットを、GoAαとGoBαに対する特異的抗体と等電点電気泳動で解析した。ST-13にはGoAαとGoBαの2種の分子種が存在したが、分化によってGoBαが著しく増加することを見い出した。このことは神経系細胞の分化ではGoAαの特異的な増加が報告されていることと異なり、末梢系の脂肪細胞の分化にはGoBαが増加し、GoAαとGoBαが別々の機能を有することが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 矢島由紀子: "臨床DNA診断法(偽性副甲状腺機能低下症I型)" 3 (1995)

  • [文献書誌] 矢島由紀子: "臨床DNA診断法(偽性偽性副甲状腺機能低下症)" 2 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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