研究課題/領域番号 |
07671181
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
東原 正明 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80165084)
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研究分担者 |
稲垣 昌樹 東京都老人総合研究所, 神経生理部, 部長
青木 克己 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
宮崎 浩二 東京大学, 医学部・附属病院, 医員
米山 彰子 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (50175684)
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キーワード | ミオシン / モノクロナル抗体 / myosin I / リン酸化 / 脱リン酸化 / 白血病細胞 |
研究概要 |
細胞分裂時の分裂溝の生じる位置の決定、収縮環の形成と消滅機構については未解決の問題が多い。また、『多核現象』即ち細胞質分裂の静止と核分裂の進行が同期しないというメカニズムの解明を目的として、ミオシン結合型脱リン酸化酵素およびunvonventional myosin(Myosin I)に対するモノクロナル抗体を作成しそれをprobeとして、以下の研究を行った。 【1】骨髄巨核球および巨核球系分化段階にある白血病細胞株におけるリン酸化・脱リン酸化ミオシンの局在についての検討。(a)ミオシン結合型脱リン酸化酵素に対するモノクロナル抗体(McAb)の作成。結合部位のN末、中間部位、C末のpeptideを合成し、KLHおよびBSAをconjyugateさせ、免疫を用いた。いままでに、C末peptideに対するMcAbを4クローン得ている。N末に対してはIgM抗体しか出来なかった。(b)myosin Iに対するMcAb作成。牛副腎よりmyosin Iを生成し、免疫後1cloneを得た。(c)(a),(b)により得たMcAbを用いて、巨核球系への分化段階にある白血球細胞株のphosphataseおよびmyosin Iの局在を、現在免疫染色、免疫電顕にて調べている。 【2】造血細胞の各細胞周期段階におけるミオシン、myosin Iの局在の解明。細胞分裂時の分裂溝の生じる位置の決定、収縮環の形成と消滅機構について、これらにミオシン(conventionalおよびunconventional myosinの両方)、ミオシン脱リン酸化酵素が関与しているとの作業仮説を証明するために、現在、細胞周期の各stageに同期させた造血細胞のリン酸化・脱リン酸化ミオシンおよびビメンチンの局在を蛍光顕微鏡で調べている(進行中)。
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