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1995 年度 実績報告書

腎糸球体基底膜におけるマトリックス分子構築と遺伝子発現

研究課題

研究課題/領域番号 07671251
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 俊孝  岡山大学, 医学部, 助手 (50194262)

研究分担者 吉岡 秀克  岡山大学, 医学部, 助教授 (00222430)
二宮 善文  岡山大学, 医学部, 教授 (70126241)
キーワード基底膜 / IV型コラーゲン / ノックアウトマウス
研究概要

1.マウスα6(IV)鎖遺伝子(col4a6)及びα5(IV)鎖遺伝子(col4a5)上流プロモーター領域遺伝子断片のクローニング
マウスα6(IV)鎖及びα5(IV)鎖cDNAをプローブとして129SVJマウスのゲノムDNAライブラリーをスクリーニングし、両遺伝子上流プロモーター領域を含むクローンTSg6を分離した。
2.col4a6及びcol4a5遺伝子発現調節機構の解析
上記クローンTSg6を解析したところ、col4a5のエキソン1とcol4a6のエキソン1,2が含まれてした。しかしながら、ヒトでみられた第一エキソンの択一的スプライシングはマウスα6(IV)鎖遺伝子ではみられなかった。現在、col4a6上流DNA断片をCAT遺伝子及びLacZ遺伝子に連結したconstructを作製し遺伝子発現調節機構解析を行なっているところである。
3.col4a6遺伝子のノックアウトマウスの作製
第1項で得られたcol4a6断片を利用して、col4a6のエキソン2部分にNeo^r遺伝子を挿入し、null mutationの改変を導入するターゲティングconstructを作成した。ES細胞ヘターゲティングconstruct DNAの注入後、サザンブロティングにより相補的遺伝子組換えの起こっているES細胞クローンを選別し、胚盤胞へ注入した。現在、キメラマウスの誕生を待っている段階である。
4.Alport症候群,(平滑筋腫との合併症),Goodpasture症候群の病因と各α(IV)鎖との関連を調べる。
ヒトα6(IV)鎖遺伝子の構造解析プロジェクトから決定されたエクソン・イントロン構造を基に、平滑筋腫との合併を伴ったAlport症候群患者の白血球DNAを用いて、α6(IV)鎖遺伝子及びα5(IV)鎖遺伝子の欠失領域の解析を行なっている。両遺伝子のイントロン1にまたがって欠失した症例が発見できた。さらに、細かい欠失部分解析を行なっている。これらの遺伝子解析によりこの症例の病因解析が進展すると期待される。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Toshitaka Oohashi: "Isolation and Structure of the COL4A6 Gene Encoding the Human α6 (IV) Collagen Chain and Comparison with Other Type IV Collagen Genes" J.Biol.Chem.270. 26863-26867 (1995)

  • [文献書誌] Yoshifumi Ninomiya: "Differential Expression of Two Basement Membrane Collagen Genes,COL4A6 and COL4A5,Demonstrated by Immunofluorescence Staining・・・" J.Cell Biol.130. 1219-1229 (1995)

  • [文献書誌] Yoshikazu Sado: "Establishment by the rat lymph node method of epitope-defind monodonal antibodies recognizing the six different α chaius of・・・・" Histochem.Cell Biol.104. 267-275 (1995)

  • [文献書誌] 二宮善文: "コラーゲンのマトリックス構築と遺伝子発現" 呼吸. 14. 770-774 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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