研究課題/領域番号 |
07671292
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
日下 浩二 東京大学, 医学部(病), 助手 (90241992)
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研究分担者 |
多田 敬一郎 東京大学, 医学部(病), 助手 (80271568)
皆川 正己 東京大学, 医学部(病), 医員 (60231619)
針原 康 東京大学, 医学部(病), 助手 (10189714)
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キーワード | 異種移植 / neonatal tolerance / concordant / discordant |
研究概要 |
平成7年度はconcordant異種移植モデルとしてハムスターからラットへの心移植手枝、またdiscordant異種移植モデルとしてモルモット(guinea-pig)からラットへの心移植手技を確立した。異所性心移植手技としては頚部へ移植する方法と腹腔内に移植する方法とがあるが、本実験では腹腔内法で、腎下方の大動脈及び下大静脈に心グラフトの上行大動脈および肺動脈を縫合法を用いて吻合するモデルを選択した。ドナー手術では心臓が拍動している間に手術を終了し、潅流を行う必要があるので、結紮数をわずか3本に減らす方法を考案して、良好なグラフト心が得られるようになっている。なお同所性肝移植手技については引き続き安定したモデルの確立を目指して検討していく予定である。 neonatal tolerance導入のための前処置としてconcordantモデルであるhamsterのリンパ球を分離し、Tリンパ球およびBリンパ球のそれぞれをLewisラットの新生児期生後24時間以内に投与するモデルでの検討を開始した。リンパ球の採取に当たってはhamsterの脾臓をすり潰した後、Hanks'balanced salt solutionを加えて粘性を下げ、Ficoll-Conray液の上において分離遠心を行った。Tリンパ球、Bリンパ球の分離にはnylon wool columnを使用し、McCoy溶液を滴下する方法を用いた。なお生後8週間後に心移植を行って生着期間を観察し、neonatal tolerance誘導の可能性について検討する予定である。
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