研究課題/領域番号 |
07671298
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
舟橋 啓臣 名古屋大学, 医学部, 講師 (50135357)
|
研究分担者 |
諸橋 憲一郎 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30183114)
今井 常夫 名古屋大学, 医学部, 助手 (80252245)
妹尾 久雄 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (40135380)
高木 弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (70154755)
|
キーワード | 転写因子 / 副腎皮質 / ACTH / ステロイド合成 |
研究概要 |
(1)副腎皮質腫瘍におけるAd4BP、NGFI-B、COUP-TFなどの転写因子発現の検討 凍結保存された副腎皮質腫瘍組織を腫瘍部及び非腫瘍部に分け、RNAを抽出し、ノーザンブロット法をおこなった。クッシング症候群患者ではAd4BP mRNAは非腫瘍部及び腫瘍部で同じバンドの濃さで認められ、NGFI-B mRNAは非腫瘍部で腫瘍部よりも濃いバンドとして認められた。 (2)ラットを用いたAd4BP、NGFI-B、COUP-TFなどの転写因子発現調節の検討 これまで、内因性ACTH分泌をデキサメサゾン投与により完全に抑制したラットを用い、ACTH投与によりステロイド合成酵素の転写因子であるAd4BP、NGFI-B、COUP-TF遺伝子の発現調節を検討してきた。Ad4BP,COUP-TFはACTH投与前後でその遺伝子発現は変らなかったが、NGFI-B mRNAは30分後から増加C群、60分をピークとして漸減した。次に、転写因子の活性の変動を検討するために、ゲルシフトアッセイをおこなった。まず、それぞれのオリゴヌクレオチドを作成し、in vitro translationによりタンパク質を合成し、それらを反応させた後、アクリルゲルに電気泳動した。目的とする転写因子が結合することを確かめるためAd4BP,COUP-TFの抗体を反応させた後ゲルシフトアッセイを行った。抗体を反応させることにより、Ad4BPのバンドはスーパーシフトし、COUP-TFバンドは、消失し、ゲルシフトで出現するバンドが目的とするものであることが確かめられた。
|