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1997 年度 実績報告書

ヒト及びラットに於ける移植臓器生着機序の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07671307
研究機関広島大学

研究代表者

八幡 浩  広島大学, 医学部附属病院, 助教授 (10191181)

研究分担者 杉野 圭三  広島大学, 医学部, 講師 (80162882)
キーワード腎移植 / トレランス / IL-2 / 抑制細胞 / mRNA
研究概要

臓器移植患者に生じるclonal anergyの機序についてヒト腎移植患者および腎提供者の末梢血液を用いて検討した。in vitroのリンパ球混合培養、および細胞障害性試験においてドナー特異的抑制細胞が存在するレシピエントではドナー特異的抑制細胞がドナー抗原刺激のよってのみ非特異的な抑制性液性因子を産生放出し、IL-2産生を抑制するがIL-3,IL-10産生の抑制は認められなかった。したがって、ドナー特異的抑制細胞はドナーのアロ抗原刺激によってIL-2-mRNAの発現を抑制する液性因子を産生することによってclonal anergyを生じると考えられた。
一方、ドナー特異的抑制細胞の認められないレシピエントにおいても、ドナー抗原刺激によるIL-2の産生が低下していた。これもリンパ球内のIL-2mRAN発現が低下していることが認められた。ドナー抗原刺激によるリンパ球内のIL-3,IL-10産生の低下は認められず、ドナー抗原刺激に対するIL-2の産生がmRNAレベルでIL-2特異的に低下していることを認めた。以上の結果は移植臓器長期生着移植患者においては抑制細胞の有無にかかわらずドナー抗原刺激に対してmRNAレベルでIL-2の産生が特異的におこらないことによって生じることを明らかにした。
ラットにおける生着機序の免疫学的解析のために末梢血リンパ球を用いるMLR,CMLのassay法を確立した。また、PVGラットにLEWラットの肝臓を0.2mg/kg3日間連日のFK506投与に移植しトレラントラットを作製した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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