研究課題/領域番号 |
07671315
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
馬場 欽也 九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (30271117)
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研究分担者 |
三森 功士 九州大学, 生体防御医学研究所, 医員
森 正樹 九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70190999)
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キーワード | 食道癌 / 浸潤 / 転移 / 遺伝子 / プロテアーゼ / マトリックスメタロプロテアーゼ / インテグリン |
研究概要 |
1.Matrix metalloproteinase 7(MMP7)について 1)前年までにMMP7の発現の強い食道癌症例はリンパ管侵襲、脈管侵襲、リンパ節転移の頻度が高く悪性度が高い事を報告した。このために食道癌株化細胞KY150を用いてMMP7のcDNAを遺伝子導入しin vitro invasion assayを拭みた。KY150のparent cellはMMP7の発現が極めて弱い。一方遺伝子導入した細胞はMMP7を強く発現している事をNorthern blotで確認した。Invasion assayではparent cellのinvading cell数に比し遺伝子導入後のcellのinvading cell数は有意に増加している事が示された(10%vs56%)。 2)次に抗MMP7抗体を用いてinvasion assayの結果がどの様に変化するかを調べた。その結果MMP7遺伝子導入KY150のinvading cell数に著しく減少することが示された(56%→17%)。 以上よりMMP7は食道癌の浸潤機構に大きく関与する遺伝子の1つである事が示された。 2.Integrin α6について Integrin α6遺伝子は食道癌組織で著明に発現が増加している事が示された。また本遺伝子発現の強い症例は深達度が深く、予後が悪い事が示された。現在integrin α6とheterodimerを形成するβ1、β4について発現を検索中である。また本遺伝子により発現が誘導される遺伝子として上記のMMPが考えられているため、両者の相関を明らかにし、浸潤についてのintegrinを介したシグナル伝達機構の解明をすすめているところである。
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