1995 年度実績報告書

骨形成因子(BMP)による骨・軟骨誘導の担体に関する実験的検討

研究課題

研究課題/領域番号	07671343
研究種目	一般研究(C)
研究機関	関西医科大学
研究代表者	楠本健司関西医科大学, 医学部・形成外科, 講師 (20161630)
研究分担者	小川豊関西医科大学, 医学部・形成外科, 教授 (70026912)
キーワード	骨形成因子(BMP) / コラーゲン / ハイドロキシアパタイト / 骨誘導 / 担体
研究概要	骨形成因子(BMP)と共に、担体として(1)atelopeptide type I collagen(CL-I)、(2)type II collagen(Cl-II)、(3)porous hydroxyapatite(pHAP)をラット下腿筋肉内に埋入し、その3週後の埋入物の検討を行った。 (1)骨梁のみならず骨髄、血管様組織が誘導形成された。その形成量は、BMPの用量(2,10,50μg)に依存していた。CL-Iの単独埋入(controls)では、骨は誘導されなかった。 (2)骨誘導が確認されたが、結果集計は未検討未発表である。また、CL-IIの単独埋入(controls)では、骨は誘導されなかった。 (3)pHAP pelletの周囲や孔内に骨梁や血管様組織がみられ、その形成量はBMPの用量(2,10、50μg)に依存性であった。pHAPの単独埋入(controls)では、骨は誘導されず、pHAP周囲と孔内への未分化間葉系細胞の侵入のみがみられた。また、今期は、担体間の比較検討は行っていない。

[文献書誌] Fujimura K, Bessho K, Kusumoto K, Ogawa Y, Iizuka T: "Experimental studies on bone inducing activity of composites of atelopeptide type I collagen as a carrier for rhBMP-2" Biochem Biophys Res Commun. 208. 316-322 (1995)
[文献書誌] Kusumoto K, Bessho K,, Fujimura K, Konishi Y, Ogawa Y, Iizuka T: "Comparative study of bone marrow induced by purified BMP and recombinant human BMP-2" Biochem Biophys Res Commun. 215. 205-211 (1995)
[文献書誌] Kusumoto K, Ogawa Y, Bessho K, Fujimura K, Konishi Y, Iizuka T, EDITED BY K. HARII: "Osteo-induction in the soft tissue by rhBMP-2 using type I collagen as a carrier ﾞPlastic. Reconstructive and Aethetic Surgery.ﾞ" Kugler Publication. the netherlands., 1 (1995)