研究課題/領域番号 |
07671384
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
藤村 昌樹 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50115771)
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研究分担者 |
藤宮 峯子 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (10199359)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 蠕動運動 / 腸管壁内神経叢 / 腸管血管灌流モデル / セロトニン枯渇モデル / セロトニン / セロトニン受容体 / セロトニン受容体拮抗薬 / serotonin receptor antagonist |
研究概要 |
1.p-chlorophenylalanine(PCPA)、reserpine投与による腸管壁内の内因性セロトニン減少が及ぼす影響 PCPA投与により腸管壁内の上皮および筋層内のセロトニン濃度は20〜30%まで減少した。reserpine投与でも同様のことが報告されており、これらの内因性セロトニンが減少したラットを用いてex vivoモデルで蠕動運動を検討したところ、運動量が著明に減少し、蠕動運動が発生する間隔も著明に延長した。これらのことから、腸管壁内の内因性セロトニンが蠕動運動に大きく影響していると考えられた。 2.5HT受容体拮抗薬の蠕動運動に対する作用 腸管血管灌流モデルを用いて各種のセロトニン受容体拮抗薬が蠕動運動に及ぼす影響を薬理学的に検討した。5-HT3受容体拮抗薬は蠕動運動の運動量を減少させ、蠕動運動の発生間隔を延長させた。5-HT4受容体拮抗薬は蠕動運動の運動量を減少させたが、発生間隔には影響しなかった。5HT1および5HT2受容体拮抗薬は蠕動運動に対して作用しなかった。これらのことから、蠕動運動は腸管壁内中の内因性セロトニンの影響を大きく受けており、5-HT3受容体、5-HT4受容体を介して調節されていると考えられた。
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