研究課題/領域番号 |
07671385
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
木下 隆 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50263041)
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研究分担者 |
藤村 昌樹 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50115771)
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キーワード | biliary ducts / nitric oxide synthase / NADPH-diaphorase / protein gene product 9.5 / vasoactive intestinal / peptide neuropeptide Y / histochemistry |
研究概要 |
平成7年度は主に、ハムスター、イヌ、サル、ブタを用い、胆道系におけるペプチド含有神経、コリン性神経、NOS含有神経の分布様式を免疫組織化学法、酵素組織化学法により形態学的に検討した。ハムスター、イヌ、サル、ブタとも神経のマーカーであるprotein gene product 9.5の組織化学では、胆道系には消化管と同様、豊富な壁内神経が存在した。種々のペプチドの免疫組織染色ではvasoactive intestinal peptide、neuropeptide Y様免疫活性が壁内神経線維にみられ、また数は少ないながらもsubstance P、calcitonin gene-related peptide、enkepharin様免疫活性も認められた。コリン性神経、NOS含有神経も広く分布しており、特にNOS含有神経は肝外胆管系すべてに神経細胞体が見られ神経叢を形成していた。このような分布様式から胆道系には多種の神経が存在し、胆道機能はこれらの神経により複雑に神経性調節されているものと考えられた。ハムスターの胆道系におけるNOS含有神経の分布様式はマウスとほぼ同様であり、イヌ、サル、ブタの高等哺乳類では、ハムスター、マウスに比べ、胆道系のNOS神経細胞体、神経線維ともやや多い傾向が見られた。このように、第1の研究目的である、胆道系におけるNOS含有神経の詳細な分布様式は、ハムスターと、高等哺乳類ではイヌのみならず、サル、ブタにおいても形態学的に明らかとなり、マウスとの相違も比較検討された。また胆道系のコリン性神経の分布、種々のペプチド含有神経の分布についても、イヌ、サル、ブタの高等哺乳類ではすでに検討がなされ、正常の神経分布様式が解明された。現在第2の研究目的である、胆道系の神経支配様式の全貌を明らかにするために、NOS含有神経とコリン性神経、種々のペプチド含有神経との関係を二重染色法を用いて検討している。
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