研究課題/領域番号 |
07671395
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
余喜多 史郎 徳島大学, 医学部・附属病院, 講師 (40166864)
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研究分担者 |
石川 正志 徳島大学, 医学部・附属病院, 医員
福田 洋 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50274212)
和田 大助 徳島大学, 医学部, 講師 (60210978)
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キーワード | 門脈枝塞栓術 / AH130 / ラット |
研究概要 |
1基礎的研究:A)門脈塞栓術(TPE)の抗腫瘍効果:Donryu ratにおいて門脈内にラット腹水肝腫AH130を1×10^6個を注入しその2週間後にゲルフォームパウダー+トロンビンを用いTPEをおこなった。TPEを試行した群では対側葉(右葉)の芳明な肥大がTPE後1週間以内にみられ、その葉における腫瘍の増大傾向がコントロール群に比べてみられた。 B)誘発肝瘍に対するTPEをよび門脈枝結紮術の影響:F344ラットにおいてDiethylnitrasamine(DEN)を投与し、肝切除を行うと残肝に前瘍病変であるGST-p陽性細胞がみられることが知られており、今回DEN投与後にTPEおよび門脈枝結紮術を行うことにより、GST-p陽性細胞の発生を観察した。TPEおよび門脈枝結紮術によりコントロールと比べGST-p陽性細胞発生率の有意の上昇を認めた。(10.6±2.6、11.6±29vs4.4±2.1) 2)臨床的研究:肝内部胆管癌および胆のう癌においてTPEを4例に試行した。TPE前の肝外側区域の全肝体積に対する割合は23.5±5.0%であり、TPE2週間後には35.5±6.0%と有意に体積の増加がみられた。一方切除肝においては、門脈内に塞栓がみられTPEの効果がみられている。臨床上TPEにより短期間では急激な腫瘍の増大はみとめられていない。
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