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1995 年度 実績報告書

閉塞性黄疸時及び解除後の血清デルタビリルビンの臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 07671406
研究種目

一般研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

千々岩 一男  九州大学, 医学部, 講師 (90179945)

研究分担者 亀岡 宣久  九州大学, 医学部, 医員
牧野 一郎  九州大学, 医学部, 医員
黒木 祥司  九州大学, 医学部, 助手 (30215090)
キーワード閉塞性黄疸 / ビリルビン / デルタビリルビン / 減黄術 / 肝機能
研究概要

1)雑種成犬を全身麻酔下に開腹し、肝嚢摘出、総肝管末端を結紮後、中枢側に他端を封じたアトムチューブを挿入し、チューブを体外に誘導することにより閉塞性黄疸を作成した。4日後(短期閉塞群)、11日後(長期閉塞群)にチューブと胆汁採取バッグを連結することにより閉塞性黄疸を解除し外胆汁瘻とした。術前、胆管閉塞中、閉塞解除後に経時的に採血し、血清総ビリルビン、直接ビリルビン、デルタビリルビンを高速液体クロマトグラフィーにて定量した。
動物の管理に数の制限があるため同時に2〜3頭の飼育しかできず、現在実験を継続中であるが、現在までの分析では、術後1日目には血清総ビリルビンは約6mg/dl、直接ビリルビンは約5.2mg/dlと著明に上昇し、その後は両者ともほぼプラトーに達した。これに対しデルタビリルビンは閉塞期間に比例してほぼ直線的に増加し、術後4日目には約1.6mg/dl(総ビリルビンの約28%)、11日目には約2.6mg/dl(同じく約42%)に達した。また減黄後は、総ビリルビンは短期閉塞群(半減期約2日)では長期閉塞群(半減期約3日)に比べ、より早期に低下する傾向があること、デルタビリルビンは減黄後も徐々にしか低下しないこと(短期閉塞群半減期約3.5日、長期群約4日)などが判明しつつある。血清デルタビリルビンの比率は、閉塞解除後に有意に上昇し、解除後3日目には両群とも約60%に達した。現在各群10匹を目標に実験を継続中である。
2)悪性腫瘍により肝外胆管の完全閉塞をきたした閉塞性黄疸患者における経皮経肝胆道ドレナージ術後の血清総ビリルビン、直接ビリルビン、デルタビリルビンの挙動に関する研究に関しては、まだエントリ-症例数が少なく、検討に値する結果は得られていない。現在症例数を蓄積中である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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