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1996 年度 実績報告書

早期胃癌の低侵襲外科治療に関する研究-内視鏡治療におけるロボット技術の導入-

研究課題

研究課題/領域番号 07671419
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北里大学

研究代表者

比企 能樹  北里大学, 医学部, 教授 (10050395)

研究分担者 小林 伸行  北里大学, 医学部, 講師 (00162008)
榊原 譲  北里大学, 医学部, 教授 (00050451)
嶋尾 仁  北里大学, 医学部, 講師 (00146408)
キーワード内視鏡治療 / 遠隔操作 / ロボット技術 / グラスファイバー / レーザー光線 / ファイバースコープ / 前方直視型スコープ / 側方側視型スコープ
研究概要

内視鏡治療においては最も重要な技術は、遠隔操作によって管腔内における手術をいかに意のままに行えるかという点にある。
経管内視鏡による遠隔操作の基本的な技術
内視鏡直視下に、いかに思う場所を、思うように狙撃できるか?これが最も簡単な遠隔操作における技術、すなわち内視鏡下生検の原点である。
このために、工夫したことは次の2点である。第一は、内視鏡自体の先端の動きであり、第二は先端で開閉する生検鉗子の工夫である。
(1)スコープ先端の動き(運動機能)
第一の点は、左右にロ-テーションさせること、そして上下に首を振ることができるような運動機能をスコープの先端にもたせること。これによって先端の運動においては360°回転することが可能となった。スコープの先端にある、いわゆる接眼部の位置が、前方直視型のものを用いる時と、側方側視型のものを用いることによって観察できる範囲も異なるので、この点はこの2種類のスコープを目的によって変換して用いることで解決した。直視型から側視型に切り替えのできるスコープを一時開発したが、耐久性の点で未だ問題がある。
(2)ロボット技術導入のための処置具の開発
第二の生検鉗子を代表とする処置具の開発が、ロボット技術の導入に際して最も必要な要素である。そこでまず我々は、レーザー光線をスコープで使用する際の耐久性の研究を行った。つまり、オプティカルファイバーを通じてレーザー光線を管腔内に導入するためには、グラスファイバーを側視鏡のファイバースコープの生検チャンネルを通し使用できることが必要となった。側視鏡で使用するためには、直径2mmφ以内のグラスファイバーの束を直角に曲げた時に、グラスファイバーの破損がないこと、更に、直角に弯曲した時に光量が落ちないことが要求される。この2条件について、今回我々は、満足すべき結果を得た。管腔内の治療における盲点を解消する役割に貢献できた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 嶋尾仁: "早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除" 手術. 50(3). 297-302 (1996)

  • [文献書誌] 桜本信一: "経口内視鏡と腹腔鏡併用による胃粘膜切除法" 消化器内視鏡. 8(4). 525-530 (1996)

  • [文献書誌] 嶋尾仁: "早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術の成績とその追加治療について" 消化器外科. 19(5). 591-601 (1996)

  • [文献書誌] 比企能樹: "早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除(EMR)" 日本外科学会雑誌. 97(4). 273-278 (1996)

  • [文献書誌] 小林伸行: "ベッドサイド消化器病学(分担執筆)" 南江堂, 1071 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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