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1997 年度 実績報告書

早期胃癌の低侵襲外科治療に関する研究-内視鏡治療におけるロボット技術の導入-

研究課題

研究課題/領域番号 07671419
研究機関北里大学

研究代表者

比企 能樹  北里大学, 医学部, 教授 (10050395)

研究分担者 小林 伸行  北里大学, 医学部, 講師 (00162008)
榊原 譲  北里大学, 医学部, 教授 (00050451)
嶋尾 仁  北里大学, 医学部, 講師 (00146408)
キーワード内視鏡治療 / ロボット技術 / 胃内腔盲点 / オプティカルファイバー / レーザー光線 / 前方直視ファイバースコープ / 側方側視型ファイバースコープ
研究概要

ロボットによる手術、特に内視鏡による低侵襲外科治療において、その技術を応用することは内視鏡手術の極限ともいうべき、遠隔操作による手術を可能にする点で世界的な課題である。
レーザー光線による胃内腔照射における盲点の解消
(1)消化管、特に胃内にレーザー光線を導入する技術は我々の基礎実験により、1980年に既にグラスファイバーを導光体として、内視鏡の生検用チャンネルから胃腔内に向かって安全に照射することが可能になった。
(2)第二段階として必要な問題点は、胃内腔のいずれの部位にも盲点なく照射が可能かどうかということであった。殊に噴門周辺及び胃体部後壁に盲点が存在した。この盲点をなくすことが、ロボット技術の導入の前提となる重要な条件であった。
(3)盲点解消のためのオプティカルファイバーの開発として、従来用いられている前方直視型ファイバースコープ用のオプティカルファイバーではなく、側方側視型のファイバースコープにも用い得るオプティカルファイバーを開発した。つまり、ほぼ直角まで屈曲させてもオプティカルファイバーが破損しないような、繊細なファイバーを束ねた導光用のオプティカルファイバーを試作した。このファイバーを生検チャンネルから挿入し、胃内2cm長突出させたところで直角まで屈曲させて、レーザーを発信すると、先端の光量は殆ど減衰する事なく、高出力のレーザーを胃内腔に導入する事が出来た。つまりこの方法で直角方向に照射することが可能となった。ゆえに胃内の高出力レーザー光線を照射することが可能となった。
これはまさしく、遠隔操作により胃内のレーザー照射を可能とする、大きな要素の一つを解決したことになる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 嶋尾仁: "腹腔鏡下胃癌手術の可能性と限界" J apn Society Endoscopic Surgery. 2・1. 16-20 (1997)

  • [文献書誌] 嶋尾仁: "消化器内視鏡治療の歴史" 消化器癌. 7・1. 8-12 (1997)

  • [文献書誌] 比企能樹: "消化管癌に対する内視鏡下手術の術前診断の意義" 消化器内視鏡. 9・3. 297-300 (1997)

  • [文献書誌] 嶋尾仁: "直視下ブジ-拡張、prosthesis挿入のガイドライン(案)" Gastroenterological Endoscopy. 39・5. 1004-1007 (1997)

  • [文献書誌] 嶋尾仁: "癌の内視鏡治療" 日本医師会雑誌. 118・3. 365-368 (1997)

  • [文献書誌] 中村孝司: "消化器診療プラクティス15 胃癌・食道癌の内視鏡治療(分担執筆)" 文光堂, 220 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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