研究課題/領域番号 |
07671428
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
稲垣 芳則 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40138714)
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研究分担者 |
中里 雄一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30266655)
恩田 啓二 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70246388)
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キーワード | 特発性細菌性腹膜炎 / 肝硬変 / 門脈圧亢進室 / エンドトキシン / オートバクテリオグラフィ / 腹水 / 大腸菌 |
研究概要 |
1.正常ratにおける糞便、腸内細菌の分離、同定:普通固形食による上部小腸、下部小腸、糞便中の培養細菌はE-coliがほとんどである。 2.肝硬変ratモデルの作成と腸管、糞便内細菌の培養、同定: D-galactosamin経口投与による肝硬変モデルは、肝硬変類似病変(光顕的)所見を得、門脈圧は223±43mmHgと上昇し肝障害は代償性病変であった。上述と同様の細菌培養では両群に有為差はなかった。 3.腹水、門脈血の培養:両者とも細菌は証明できず、同時に測定したエンドトキシン値(ES法)も陰性であった。 以上よりモデルとしては非代償性肝障害の作成が必要であり、70%の肝切除の追加が必要であった。 4.有茎遊離腸管へのE-coli注入試験:正常rat,肝硬変ratともに門脈血中細菌数は増加し肝膿瘍を形成したが注入細菌数に依存し経門脈的移送は確認した。しかし肝硬変モデルの腹水培養は陰性であった。 5.ABGの基本的手技:E-coliのリファンピシン(RFP)耐性株を経口摂取し腹水への出現をみたが、摂取菌数は10cfu/ratとしてABGにより検索した。その結果、血行路による移送は確認された。
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