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1995 年度 実績報告書

膵管胆道合流異常における胆道癌発生に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671438
研究種目

一般研究(C)

研究機関兵庫医科大学

研究代表者

土生 秀作  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (00258154)

研究分担者 豊坂 昭弘  兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (20068498)
キーワード胆道癌 / 膵管胆道合流異常 / 胆道癌発癌モデル / ヒト膵液 / ハムスター胆道発癌
研究概要

膵管胆道合流異常における胆道発癌の成因・病態を解明すべく、生理的に長い共通管を有するハムスター、山羊、ラットの膵液酵素組成をヒトと比較検討した。次に、その結果に基づき、胆道癌を誘発する発癌剤(BOP)を投与したハムスターに、胆嚢瘻よりヒト膵液を注入するモデルを作成し、10週及び15週後のハムスター胆道の病理組織学的変化を観察し、以下の結果を得た。
1)膵液酵素組成では、ハムスター、山羊はヒトに比べて、trypsin, elastase-1, phospholipase-A_2等の蛋白分解酵素が著しい低値を示した。amylase値には有意差はみられなかった。
2)胆道系の腺腫及び癌の発現頻度が、ハムスターに発癌剤(BOP)を投与し、胆嚢瘻よりヒト膵液を注入した群では、それぞれ82%、64%であるのに対し、発癌剤を投与し生食を注入した群と比較して、有意に高値を示した。
3)ヒト膵液のみを注入した群では、総胆管は円筒状の拡張を呈し、経時的に粘膜上皮の過形成性変化の増強を見るが、10週までの観察では腺腫および癌の発生は見られなかった。
以上、ヒト膵液は胆道癌の発癌促進に強い影響を与えることを示し、本実験は膵管胆道合流異常モデルの発癌実験として有用な、また、本質をついた実験モデルと考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 豊坂昭弘: "膵管胆道合流異常における胆道癌発癌モデル" 胆道疾患研究の進歩(梶山梧朗監修)自然科学社(総376ページ). 291-297 (1995)

  • [文献書誌] 豊坂昭弘: "膵管胆道合流異常における胆道拡張と胆道発癌の病因に関する実験的研究" 外科. 57. 1081-1086 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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