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1995 年度 実績報告書

血管内皮細胞を用いた新しい癌浸潤アッセイ法による転移機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07671441
研究種目

一般研究(C)

研究機関産業医科大学

研究代表者

伊藤 英明  産業医科大学, 医学部, 教授 (90038852)

研究分担者 中山 善文  産業医科大学, 医学部, 助手 (50279337)
平田 敬治  産業医科大学, 医学部, 助手 (70269059)
キーワード癌浸潤アッセイ / 血管内皮細胞 / 転移 / プラスミノーゲン・アクチベータ- / マトリックス・メタロプロティナーゼ / 肝細胞増殖因子受容体
研究概要

癌細胞が浸潤していく過程において、癌細胞と血管内皮細胞の直接的な関係は非常に重要な意味をもつ。我々は、in vivoにおける癌細胞の転移能を、in vitroに反映しているアッセイ系として、血管内皮細胞と、typeI及びIVコラーゲンを使用した、新しいvitroのアッセイ系を確立した。2種類の、vivoにおいて転移能が十分に調べられている細胞株のシリーズを使用し、この浸潤アッセイを行ったところ、これらの癌細胞の転移能が、十分に反映されることを見い出した。そこで本研究では、vivoにおいて、転移能の異なる細胞株のシリーズを新たに作製し、我々のアッセイ系が、これらの転移能を反映するものであることを更に確かめ、癌細胞の浸潤、転移の鍵となる因子の分子生物学的解析を行い、その機序を明らかにしようとした。結果として、我々は、血管内皮細胞を使用したin vitro浸潤アッセイ・モデルを確立し、発表した。また、現在、胃癌、大腸癌の細胞株を樹立している。転移能の異なる大腸癌細胞株KM12Cシリーズにおいて、高転移株では、mRNAレベルでu-PA、MMP-2、c-metが増加していた。u-PAの発現は、ウエスタン・ブロットにおいて蛋白レベルでの増加が確かめられた。また、転移能の異なる腎癌細胞株SN12Cシリーズにおいて、mRNAレベルでt-PA、u-PA、MMP-2、c-metが増加していた。in vitro浸潤アッセイにおいて、高転移性腎癌細胞株は、vivoにおいて転移抑制作用を有するレチノイン酸の誘導体を投与することによって、コロニーの形態が、低転移性腎癌細胞株と同じ形に変化した。以上の結果をまとめて、論文及び学会で報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Nakayama, H.Itoh, M.Kuyano, et al.: "An in vitro invasion model for human renal cell carcinoma cell lines mimicking their metastatic abilities." Clin. Exp. Metastasis. 4 (in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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