研究概要 |
手術的に切除された大腸早期癌検体22例より組織採取を行ない、組織学的診断と肉眼的形態を明確にした。 これらの組織の連続切片を作成し、免疫組織染色とDNA抽出を次に行なった。表面型大腸早期癌では、2/12例にras遺伝子の点突然変異が検出され、一方降起型大腸早期癌では7/10例で同変異が検出されている。 P53の組織染色では、肉眼型と染色性に差がなく16/22でP53が陽性であった。 これらの結果をふまえて、新らたに採取した大腸腫瘍組織について、Tiansforming Growtk Factor-βとDecorinの発現を、In situ hybridazationと免疫組織染色で観察している。 そしてras,p53,TGF-β,Decorinが癌化の過程でどの様に関連した変化を示すかをapoptosisの発生とからめて現在検討している
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