研究課題/領域番号 |
07671448
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小野 貞文 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (80250827)
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研究分担者 |
藤村 重文 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (40006078)
谷田 達男 東北大学, 加齢医学研究所, 助手 (20217144)
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キーワード | 低酸素 / 摘出潅流肺 / 肺血管透過性 / 好中球 / 肺胞水分クリアランス |
研究概要 |
SDラットを麻酔下に開胸し、肺動脈、左心室にカ-ニュレーションし、摘出定圧潅流肺を作製した。潅流液として4%アルブミンを加えたKrebs-Henselete液を用い、換気ガス酸素濃度を20%(Normoxia)とし肺血管透過性(濾過係数;K)を谷田らの方法を用いて計測した。次いで換気ガス酸素濃度を0%(Hypoxia)とした時、あるいは、ヒト全血より遠心分離した好中球(PMN)を潅流液中に投与した時のK値(単位mg/min/cmH_2O/g)の変化を測定した。K値はNormoxia;7.3±2.6、Normoxia+PMN;7.2±2.6、Hypoxia;7.8±3.2に比し、Hypoxia+PMN群では28.8±11.1と増大し、低酸素曝露による肺障害モデルを摘出潅流肺で作製することに成功した。また、Hypoxia+PMN群では、肺組織のMyeloperoxidase(MPO)値が29.8±10.7kcpnと、Normoxia+PMN群(9.4±2.3kcpn)に比し増大しており、本肺障害の成因に肺血管内皮と好中球との相互作用が重要な役割を果たしていることが示された。 一方、摘出肺の肺胞水分クリアランスの測定を試み、48時間の低酸素曝露したラットから摘出した肺では、この値が室内空気下に飼育したラットに比し低下していることが判明した。このことは、低酸素曝露による肺障害、肺水腫の一因に、肺胞からの水分のクリアランス低下が関与していることを示唆し、今後の検討課題である。
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