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1996 年度 実績報告書

異種移植心拒絶反応機構の解析とその制御法の開発に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671459
研究機関岐阜大学

研究代表者

広瀬 一  岐阜大学, 医学部, 教授 (20101272)

研究分担者 酒井 聡  岐阜大学, 医学部, 助手 (80225755)
森 義雄  岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (40220032)
村川 真司  岐阜大学, 医学部, 助手 (40229977)
鬼束 惇義  岐阜大学, 医学部, 助教授 (00092924)
キーワード心臓移植 / 拒絶反応 / T細胞 / 異種抗原 / CD4 / CD8 / 異種抗原提示細胞 / T細胞クローン
研究概要

心臓移植において,ドナー不足による症例数の限界は明白であり,これを解決する手段の一つに異種ドナーの開発がある.異種の組み合わせのうちでも,concordantと呼ばれる比較的近い場合においては,細胞性の免疫反応が拒絶反応を司ることが報告されている.しかし,その詳細は明らかではなく,制御方法は確立されていない.今回,異種抗原に対する細胞性免疫応答を制御すべく,まずは抗異種抗原T細胞応答機構を解析した.そして,以下の抗異種抗原反応性T細胞サブセットの特徴を明らかにした.
1)抗異種抗原反応性T細胞サブセットには,CD4及びCD8 T細胞サブセットが存在した.
2)抗異種抗原反応性T細胞サブセットには,自己の抗原提示細胞を介して異種抗原を認識するサブセットのみならず異種の抗原提示細胞を介して異種抗原を認識するサブセットが存在した.
3)2)の異種抗原提示細胞拘束性サブセットの中にCD4のみならずCD8 T細胞が存在した.
4)3)の異種抗原提示細胞拘束性CD4あるいはCD8 T細胞サブセットは,それぞれ異種クラスIIあるいはクラスI主要組織適合抗原を直接認識していた.またこれらの特徴を持ったT細胞クローンの樹立に成功した.
以上の解析結果は,同種抗原の場合に報告されているT細胞機構によく類似している.従って,現在実験的あるいは臨床において報告されている同種移植片拒絶反応の制御方法が,いくつかの部分は異種の場合においても用いることが可能であることを示唆している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Toshio Hirota,et al.: "Evidence of directrecognition subset in xeno-reactive helper T cells" Artificial Organs. 20(8). 890-894 (1996)

  • [文献書誌] Toshio Hirota,et al.: "Mouse CD4 and CD8 T cell clones that recognize xeno antigens directory on xeno-antigen presenting cells in xeno-MHC-restricted ways" Transplantation Proceedings. (in press). (1997)

  • [文献書誌] Toshio Hirota,et al.: "Direct recognition of rat MHC antigens on rat antigen-presenting cells by mouse CD4^+ and CD8^+ T cells and establishment of T cell clones exhibiting a direct recognition path way" Transplantation. (in press). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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