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1996 年度 研究成果報告書概要

体内植え込み式人工肺による肺完全置換に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671471
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関岡山大学

研究代表者

青江 基  岡山大学, 医学部・附属病院, 助手 (80260660)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
キーワード人工肺 / 肺置換 / 呼吸補助 / 右心不全 / 肺動脈バンディング / 雑種成犬 / 人工臓器 / 酸素供給
研究概要

【実験1】雑種犬10匹(2.5〜6.0kg,平均3.86kg)に対し肺動脈絞拒術を施行した.長期間(97〜206日,平均160日)飼育生存の後、Pressure Studyを行った.10例全例でmean RVP≧20mmHgを認めた.
【実験2】実験1で作成したCVFモデルに対し、人工肺(MENOXTMEL2000)をRV out letとLA間に介在させ血行動態及び血液ガスの変化を観察した.術中出血にて1例失い、9例(4.8〜8.4kg,平均6.5kg)にて評価を行った.mean RVPは全例で低下したか同じであった.
【実験3】実験2でバイパスを作成したRVPモデル9例に対し、main PAを結紮し全肺置換を行った.4例は全肺置換後、高度の右心不全にて循環動態を維持することができなかった.他の5例(4.8〜8.4kg,平均6.6kg)は全肺置換可能であり、ガス交換能及び血行動態を6時間評価した(Group I).コントロール(Group II)として右心不全でない犬5例に対し、同人工肺をPA・LA間に装着し全肺置換を行い比較した.Group I,IIともに実験期間中のガス交換能は非常に良好であった.Group Iではmean RVPは改善傾向で、Group IIよりも心機能は良好あった.
慢性期右心不全モデルに対し、MENOXTMEL2000による人工肺植え込みは可能で右心不全は改善傾向であった.しかし圧損が依然大きく、肺高血圧症に対し現在市販の人工肺で植え込みを目的とする場合、全肺置換よりバイパス術の方が有用であると考えられた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 為季 清和、市場 晋吾、青江 基、他: "MENOXTMEL2000のよる人工肺植え込みの実験的検討" 膜型人工肺. 21. 56-60 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Tamesue K., Ichiba S., Aoe M., Kawai T., Yamamoto H., Nawa S., Shimizu N., Tanaka S.: "An experimental study about implantation of artificial lung with MENOX EL 2000" Membrene Artificial Lung. 21. 56-60 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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