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1995 年度 実績報告書

配向分極を利用した凝固点以下の非凍結保存に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671484
研究種目

一般研究(C)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

和田 行雄  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (90167213)

研究分担者 北浦 一弘  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (50169851)
キーワード凍結保存 / DMSO / Trehalose / 単離心筋細胞 / Programmable Freezer / CPK / 凍害保護剤
研究概要

Whole heartの低温保存に先立ち、単離心筋細胞の凍結保存実験において、適切な凍害保護液の作製について検討した。従来の細胞膜透過性凍害保護剤であるDimethgl sulfoxide(DMSO)には心毒性があると言われ、それのみでは長期心低温保存には不適切である。そこで細胞膜非透過性のTrehalose(TH)を添加することにより、DMSOの濃度を減少せしめ、かつ良好な凍結保護効果が得られるか否かを検討した。[I]胎生16-18日目のDDYマウスより胎児心筋を分離培養し、Programmable Freezerで-40℃まで凍結し、液体窒素(-196℃)に保存。凍害保護剤として10%DMSO単独および種々の濃度でTHを添加した。24時間の凍結保存後、解凍し、培養後24時間、48時間後の拍動を観察した。各群の拍動回復率、凍害保護液中に逸脱したCPK値などにより、心筋細胞障害の程度を評価した。各群のデータよりTHを添加することにより、DMSOの濃度を減少させることが可能であることが示唆された。[II]生後4日目のWister系ラット新生仔より心筋細胞を分離培養し、24時間後心筋細胞シートを形成し、拍動が見られたシャーレに凍害保護剤を加え[I]と同様に24時間凍結保存し培養を再開した。凍害保護剤は、10%DMSO群、10%DMSO+0.2MTH群、5%DMSO群、5%DMSO+0.2MTH群として、各群で再培養開始後の拍動回復率、拍動数回復率および凍害保護液中に逸脱してCPKを計測した。その結果DMSOの濃度を10%から5%に低下させると拍動回復はみられなかったが、THの添加により拍動回復率および拍動数回復率は増大し、[I]と同様の結論が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 本村 昇: "Histologic Modification by Cryopreservation in Rat Aortic Allografts" The Society of Thoracic Surgeons. 60. 168-171 (1995)

  • [文献書誌] 本村 昇: "Chronic Rejection in Cryopreservece Aortic Allografts" Transplantation Proceedings. 27. 2105-2106 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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