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1995 年度 実績報告書

肺癌におけるMAGE癌退縮抗原遺伝子の発現と癌ワクチンへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 07671491
研究種目

一般研究(C)

研究機関久留米大学

研究代表者

七條 茂樹  久留米大学, 医学部, 助教授 (30080592)

研究分担者 伊東 恭悟  久留米大学, 医学部, 教授 (50125499)
林 明宏  久留米大学, 医学部, 助手 (70180958)
キーワード肺癌 / MAGE癌退縮抗原遺伝子 / 癌ワクチン / 血清 / 抗体 / ELISA
研究概要

MAGE遺伝子の各種癌細胞、組織での発現およびタンパク質レベルでの同定を行ったところ、メラノーマだけでなく広く癌細胞に発現していることが明らかになった。また、ウサギおよびマウスの抗体を作製し、これらを用いて血清中のMEGE-4抗原タンパク質を定量できる測定系(サンドイッチELISA)を確立した。患者血清を調べたところ30%以上に検出され、MAGE抗原はワクチンとして有用だと考えられた。ちなみに、ベルギーLudwig癌研究所(K. T. Boon博士ら)では実際に臨床試験を始めている状況である。そこで我々は、MAGE-1遺伝子発現が陽性の肺癌患者(HLA-A24)の末梢血単核球をGST-MAGE-1融合タンパク質または合成ペプチドで頻回刺激したが、MAGE-1特異的CTLが樹立できなかった。メラノーマ抗原の1つであるMART-1ペプチドでHLA-A2患者リンパ球を同様の刺激を行ったものではMART-1特異的CTLが樹立できた事から、本方法の問題点というよりも、むしろ末梢血中にMAGE-1特異的CTLの前駆細胞が存在しないか、もしくは非常に少なかったためと考えられる。そこで、次年度はMEGE-1, -6とGSTの融合タンパク質およびHLA-Aが一致したアロ肺癌細胞株細胞を用いて、患者TILの刺激を行う方法を加えてCTLの誘導を試みる予定である。この方法によって、すでに食道癌患者からHLA2601拘束性のCTLが樹立でき、その抗原がクローニング中であることから、免疫法の検討については、この抗原を用いて行う予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Shichijo S.: "Detection MAGE-4 protein in lung cancers." International Journal of Cancer.64,. 158-165 (1995)

  • [文献書誌] Shigeki S.: "Establishment of an enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) for measuring" Journal of Immunological Methods,. 186. 137-149 (1995)

  • [文献書誌] Takahashi K,: "Identification of MAGE-1 and -4 proteins in spermatogonia and primary spermatocytes of testis." Cancer Research,. 55,. 3478-3482 (1995)

  • [文献書誌] Shichijo S.: "Expression of MAGE gene family on human lymphocytic leukemia." Cancer Immunology Immunotherapy,. 41. 95-103 (1995)

  • [文献書誌] Yamada A,: "Expression of MAGE-1, MAGE-2, MAGE-3/-6 genes in ovarian tumors." Int. J. Cancer,. 64,. 388-393 (1995)

  • [文献書誌] Shichijo S.: "MAGE-1 gene is expressed in T-cell leukemia." Int. J. Cancer,. (in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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