• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

損傷脳の修復過程の免疫組織学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 07671508
研究種目

一般研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

稲尾 意秀  名古屋大学, 医学部, 助手 (20151566)

研究分担者 口脇 博治  名古屋大学, 医学部, 講師 (60135340)
キーワード脳 / 凍結損傷 / マクロファージ / アストロサイト / 免疫組織染色 / 修復
研究概要

脳での組織修復に重要な働きを持つと考えられている、マクロファージとアストロサイトを抗ED-1抗体、抗GFAP(glial fibrilary acidic protein)抗体を用いた免疫組織染色で同定し、その数や分布の変化を損傷後1、3、5、7、10、14日目に経時的に観察した。加えてこれらの細胞の増殖能を評価するために抗PCNA(proliferating cell nuclear antigen)抗体を合わせて用い、前述の抗体と共に二重染色を行った。損傷後1日目よりマクロファージは損傷部周辺に出現し、3日から5日目に数・分布ともに最大となり、7日目以降減少した。アストロサイトは同様に1日目より見られ、遅れて5日から7日目に最大となり、14日目でも維持されていた。抗PCNA抗体でみた増殖能はマクロファージが3日から5日目に約40%の細胞に見られたのに対し、アストロサイトは経過中数%に過ぎなかった。この結果から脳損傷後にBBB(blood brain barrier)を越えて遊走したマクロファージは局所でも増殖・増加したのに対し、アストロサイトは既存の細胞が活性化され、GFAP陽性に転じたと考えられた。この損傷局所での細胞変化にはサイトカインなどを介した情報伝達が関与していると推測されるので、次年度以降の研究はそれらを明らかにする方向へ進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山本昌幸ら: "Cryogenic lesionにおける組織修復過程の免疫組織学的検討" 脳浮腫研究会報告集. 17. 69‐76 (1994)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi