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1996 年度 実績報告書

損傷脳の修復過程の免疫組織学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 07671508
研究種目

基盤研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

稲尾 意秀  名古屋大学, 医学部, 助手 (20151566)

研究分担者 口脇 博治  名古屋大学, 医学部, 講師 (60135340)
キーワード脳 / 損傷 / 免疫組織染色 / 修復 / ベータアミロイド蛋白 / プレカーサーベータアミロイド蛋白 / インターロイキン
研究概要

本年度は損傷脳の修復、治癒過程に影響する因子のうち、修復過程の阻害因子と考えられるβAP(ベータアミロイド蛋白)の前駆物質であるβAPP(precursorベータアミロイド蛋白)について検討した。このためにラットに損傷脳を作成し、Anti-Alzheimer precursor protein A4による免疫組織染色を行い、実際にβAPPが経時的にどの部分に蓄積するかを観察し、前年度の成果とあわせて損傷治癒に対する影響を検討した。その結果、脳損傷24時間後に、破壊されたaxonや腫大したastrocyteのみられる損傷部を中心としてβAPPの免疫組織染色が認められた。復、NGF(Nerve grouth factor)の損傷部局所への投与によって、βAPPがより広い範囲で染色された。以上より、脳損傷がβAPPを誘導すること、NGFがβAPPの発現を促進する方向に働くことが示唆された。また、最終年度(平成9年度)に行う予定であった治癒促進性に働くと考えられるIL(インターロイキン)-1βに関しても検討を始め、ある程度の実験結果が得られている。最終年度は、これらの結果をまとめ、統合的に脳損傷後の修復過程を検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柴山美紀根ら: "損傷脳グリア細胞でのICAM-1発現とIL-1βの関与" 脳浮腫研究会報告集. 18. 15-21 (1995)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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