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1995 年度 実績報告書

実験的ステロイド骨粗鬆症に対するビスフォスフォネートの予防効果

研究課題

研究課題/領域番号 07671563
研究種目

一般研究(C)

研究機関秋田大学

研究代表者

佐藤 光三  秋田大学, 医学部, 教授 (50004875)

研究分担者 岡田 恭司  秋田大学, 医学部, 助手 (10185431)
キーワードステロイド性骨減少症 / YM175 / 骨形態計測 / 予防効果
研究概要

7〜8カ月齢のWistar系雌ラットを用い、ステロイド(prednisolone 2.5mg/kg/day)およびYM175(0.3mg/kg/day・0.03mg/kg/day)を週6回8週間、背部皮下注射した。実験群は溶媒の生理食塩水のみを投与した群(control群)、ステロイドと生理食塩水を投与した群(vehicle群)、ステロイドとYM175を投与した群(YM175high群,YM175low群)の4群を設定した。投与終了後、脱血屠殺し、脛骨の脱灰TRAP染色標本を作製し骨形態計測を行った。また、血清学的検査、尿生化学的検査もおこなった。
骨量はcontrol群に比べvehicle群は有意に低値であった。YM175high群,YM175low群はともにvehicle群との間に有意差はなかったが、YM175low群では高値を示す傾向が見られた。TRAP陽性面,TRAP陽性細胞数、破骨細胞数、破骨細胞面はYM175high群が他の3群よりも有意に減少していた。血清CaはYM175high群で高値を示した。血清iPはYM175high群、YM175low群で高値を示した。尿中Caはcontrol群に比べ他の3群は低値であった。尿中iP、pyridinoline、deoxypiridinolineは各群間に有意差はなかった。
Bisphosphonate(YM175)投与群では骨吸収系は用量依存性に抑制された。しかし、高濃度群では骨量減少は抑制されず、むしろ低濃度群で抑制傾向が見られた。これは今回高濃度と設定した濃度では骨吸収抑制作用が強く現れ、代謝回転が著しく低下し、骨形成に転じることができなかったためと考えられる。また、高濃度群では血清Ca、iPが高値を呈し、代謝障害の可能性も否定できないため、今後腎機能障害の有無等を検索する必要がある。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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