研究概要 |
1.関節炎やル-スニングを惹起する小粒子を認識するタンパクのアミノ酸配列を検索した。 2.関節炎やル-スニングを惹起する小粒子が細胞内のホスホリパーゼA,C,Dやチロシンキナーゼをどのような機構で活性化するかを解明した。 3.人工股関節再置換症例と初置換症例とで差異があることを見出した白血球機能を検討して、各患者さんに適した人工関節材料の選択法や生体反応の少ない人工関節材料の選択や開発を考慮した。 4.不溶性小粒子に対する生体反応を、それらを認識するタンパクに対する抗体や細胞内情報伝達系の一部を選択的にブロックする阻害剤を用いることでコントロールすることにより結晶性関節炎の発作や人工関節手術後のル-スニングを予防できるかどうか検討した。 5.ヒト白血球膜を分離して、小粒子によるADPリボシル化について検討した。 6.結晶性関節炎患者や人工関節手術後のル-スニングをおこした患者および健常者間で不溶性小粒子に対する白血球内情報伝達機稗に差違があるかどうかを比較検討した。 7.不溶性小粒子に対する血清オプソニン活性の有無と白血球より放出される活性酸素生成能とを検索するために、全血化学発光法を用いて結晶性関節炎患者や人工関節手術後のル-スニングをおこした患者での不溶性小粒子に対する反応性と健康成人における反応性とを比較検討した。
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