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1995 年度 実績報告書

XI型コラーゲン分子の軟骨及び非軟骨細胞における特異的発現機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 07671593
研究機関岡山大学

研究代表者

吉岡 秀克  岡山大学, 医学部, 助教授 (00222430)

研究分担者 大橋 俊孝  岡山大学, 医学部, 助手 (50194262)
二宮 善文  岡山大学, 医学部, 教授 (70126241)
キーワードコラーゲン / 遺伝子発現 / 軟骨細胞 / 細胞外マトリックス
研究概要

私たちはヒトコラーゲンα1(XI)鎖のcDNAプローブを用いて、クロスハイブリダイゼーション法にて重視するマウスα1(XI)鎖をコードするcDNAを得て、その全一次構造を決定した。その結果、予想されるマウスproα1(XI)鎖のアミノ酸は1769個であり、そのN末に35個のシグナルペプチドが存在した。ヒトとのアミノ酸レベルのホモロジーは93%であり、N末、中央螺旋部及びC末の領域構造、N-及びC-プロペプチドのシステイン、及び架橋に関与するリジン等の重要な構造はすべて保持されていた。わずかにマウスのN-プロペプチドにおいてアミノ酸が一個少ないのみであった。
一方、このcDNAプローブを使用し、マウス胎児期における発現をノーザンブロット法、RT-PCR法及びin situ hybridization法で調べた。その結果、RT-PCR法を用いると11日目胎児にはすでにこの遺伝子の発現がみられた。ノーザンブロット法ではヒトと同様に7.3kb及び6.3kbの転写産物がみられ、18日目胎児では軟骨組織ばかりでなく、脳、皮膚、頭蓋骨の非軟骨組織でも発現していた。さらに、in situ hybridizationを行うと、これらの組織に発現が認められたばかりでなく、心臓弁部、舌骨格筋、大動脈平滑筋、腸管平滑筋、歯芽、耳小胞等にも発現がみられ、この遺伝子が軟骨組織ばかりでなく、広く非軟骨組織にも発現していることが証明された。
さらに、N-プロペプチド部分はヒト同様、塩基性、酸性及び短い螺旋領域よりなっていたが、酸性領域をコードするエクソンは胎児の軟骨や頭蓋骨においては複雑な選択的スプライシングを受けており、この現象が内軟骨性骨化或は膜性骨化過程に関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hidekatsu Yoshioka et al.: "Developmental pattern of expression of the mouse α1 (XI) Collagen gene (Col II α1)" Developmental Dynamics. 204. 41-47 (1995)

  • [文献書誌] Hidekatsu Yoshioka: "Coding Sequence and Alternative splicing of the mouse α1 (XI) Collagen gene (Col II α1)" Genomics. 28. 337-340 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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