ウィスター系熟雌ラットを用いて、卵巣摘出術と両側座骨神経切除術を施行して、実験的骨粗鬆症を作製した。経時的に血液を採取してCa、Pの濃度を測定したが、実験群と偽手術群との間に有意の変化を認めなかった。ラディオインムノアッセイによる血清中オステオカルシン濃度は、実験群で有意の高値を認めた。摘出した肢骨の二重X線骨塩量定量では実現群が有意の低値を認めた。肢骨のRNAを抽出して、オステオカルシンDNAプローブを用いたmRNAの発現量の測定では実験群におけるオステオカルシンmRNAの発現が有意に増加するのを認めた。 一方、活性型Vitamin_3アナログである。ED-71は、卵巣摘出術と座骨神経切除術の併用手術による骨粗鬆症モデルラットにおける急激な骨塩量の減少を、濃度依存的に抑制して骨塩量を維持させ、それは海面骨の豊富な大腿骨の骨幹端部に強く作用していることが判明した。1.25(OH)_2D_3とED-71は、0.2μg/Kg投与群において骨粗鬆症モデルラットの血清中osteocalcin値を高めた。
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