研究概要 |
実験計画およびその実施状況は以下の通りである。 (1)慢性関節リウマチ患者骨髄を人工骨頭または人工股関節置換術時採取する。 75才、女性のRA患者において、人工骨頭置換術時に大腿骨骨髄から35グラムの骨髄組織を採取した。 (2)これらから細胞を分離精製し、mRNAを精製する。 Total RNAを5mg,さらにmRNAとして15μgを精製分離した。 (3)cDNAに変換し、発現cDNAライブラリィを構築する。 酵素的にdscDNAを合成した。回収量は300ngあり、これをBlueScript【○!R】ベクター/ホスト系に組み込んだ(遺伝子組み換え実験)。完成したファージの力価は1.8×10^6cfu/μgであった。 (4)(3)の発現cDNAライブラリィを高い力価の血清(抗体)でスクリーニングする。 現在、この実験を鋭意実施中であるが、まだ満足できるクローンは分離できていない。 以上のようにほぼ予定通り経過している。平成8年度(継続採択が予定された)として、 (5)分離精製されたクローンの塩基配列を決定する。 (6)決定された塩基配列に基づき、PCRプライマーをデザインする。 などの実験を行う予定である。
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