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1996 年度 実績報告書

電磁場刺激の骨形成促進機序に関する細胞生物学的解析-細胞内Caイオン取り込みと細胞情報伝達機構の活性化について-

研究課題

研究課題/領域番号 07671606
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

松永 俊二  鹿児島大学, 医学部, 講師 (90229500)

研究分担者 矢田 俊彦  鹿児島大学, 医学部, 助教授 (60166527)
酒匂 崇  鹿児島大学, 医学部, 教授 (10041295)
キーワード電磁場刺激 / 骨形成 / カルシウムイオン / 細胞情報伝達 / 骨芽細胞 / 副甲状腺ホルモン
研究概要

電磁場刺激の骨形成促進の機序は全く不明であり、生体において骨形成が促進されるのは電磁場刺激の直接の影響ではないとする意見もある。電磁場刺激の骨形成に対する有効性を証明するひとつの手段として細胞機能に重要な役割を担うCaイオンの細胞内取り込みが、電磁場刺激によりどのように変化するかを知る目的の培養骨芽細胞を用いた実験を行なった。人骨肉種由来の骨芽細胞(SaOS)を使用し、周波数100Hz,パルス幅15μsec,磁場強度2.0ガウスの電磁場刺激下に24時間培養した後の細胞内Caイオン濃度の変化を細胞内Caイオン濃度画像解析システム(ARGUS-50/Ca)を用いて測定し、電磁場刺激を行なわずに同じ条件で培養した対照と比較した。この結果電磁場刺激を行なった骨芽細胞の細胞内Caイオン濃度は対照の骨芽細胞の細胞内Caイオン濃度に較べ平均15%増加していた。また、生体内での電磁場刺激の骨形成促進効果の証明も必要と考えて、成熟ウサギの上腕骨に電磁場刺激を加えて骨形成を調べる実験をした。骨髄内の骨新生は周波数100Hz,パルス幅15μsec,磁場強度2.0ガウスの電磁場刺激下で有意に増加しており本研究におけるin vitroの実験結果を反映する実験結果が得られた。電磁場刺激の刺激条件による影響などまだ今後行なうべき課題があるが、生体内での電磁場刺激の骨形成促進効果の証明も細胞レベルでの検討が必要と考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松永俊二: "電気刺激による骨形成の基礎と臨床" 日本生体電気刺激研究会誌. 10巻. 11-15 (1996)

  • [文献書誌] 米盛公治: "電気刺激による骨形成機序に関する実験的検討" 日本整形外科学会雑誌. 70巻・8号. 1252- (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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