研究課題/領域番号 |
07671608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 栄一 福島県立医科大学, 医学部, 助教授 (60182903)
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研究分担者 |
杉浦 康夫 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (50093042)
菊地 臣一 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80045773)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 脊髄硬膜 / 腰部交感神経切除 / 後根神経節 / カルシトニン遺伝子関連ペプチド / ニューロペプタイドY / サブスタンスP |
研究概要 |
目的 ラット脊髄硬膜に知覚神経毒であるカプサイシン感受性神経ペプチド陽性線維が存在することは既に報告されている。本研究は、この神経ペプチド陽性線維に、交感神経がどのように関与しているか明らかにすることを目的とした。 対象 実験動物は以下の3群に分けられる。手術群:右側腰部交感神経節(L2-3)切除術施行。対照群:腰部交感神経切除せず手術のみ施行。無処置群:何の操作も施行せず。 方法 1.Hot plate test:Hot plateは53℃で、処置後2週間連続測定した。2.免疫染色(脊髄硬膜):免疫染色は、ABC法(avidin-biotin complex method)で施行した。一次抗体として、抗サブスタンスP血清(SP)、抗カルシトニン遺伝子関連ペプチド血清(CGRP)、抗ニューロペプタイドY血清(NPY)を用いた。ペプチド陽性線維は、100倍にて鏡検し、描画装置にてトレースした。3.免疫染色(後根神経節):後根神経節(L1-6)は、クライオスタットで15μmに薄切しCGRP免疫染色を行なった。200倍にて鏡顕し、ペプチド陽性細胞の数、大きさを計測した。 結果 1.手術群は対照群と比べて、術後2日目より、反応時間の有無の遅延を認めた。2.腰部脊髄硬膜の神経ペプチド陽性線維は、CGRPが最も多く、SP、NPYはあまりみられなかった。3.手術群のCGRP陽性線維の分布密度は、術側が、健側に比べて平均44.5%に低下していた。4.後根神経節のCGRP陽性細胞数と大きさは、術側と健側で違いはなかった。 結論 1.腰部交感神経切除ラットで侵害刺激(熱刺激)に対する反応の遅延があり、この効果は2週間持続する。2.多くの後根神経節由来の知覚神経線維が、腰部交感神経(L2-3)を経由し、脊髄硬膜に分布する。3.腰部交感神経(L2-3)は、腰部硬膜を含む腰痛に重要な役割をもつ。
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