今回、虚血再潅流障害からno reflow phenomenonを経て壊死に至る機序をを明らかにする目的で、no reflow phenomenon発現前後におけるエンドセリン-1やトロンボキサンB2およびサイトカインの役割について検討した。 ウサギを用いた四肢の虚血-再潅流実験モデルを作成した。ウサギを麻酔した後、仰臥位で保定し一側の後肢を大腿部でタ-ニケットを用いて駆血した。下腿にレーザードップラー血流計、および水素クリアランス血流計のプローベを装着して組織血流量を測定した。予備実験の結果、8時間の虚血により再潅流障害が著明に出現することが明らかになった。 8時間虚血前、虚血中、再潅流直後、及び再潅流30分、60分、120分後に下腿皮膚、筋組織を採取し病理組織検査、および組織活性測定用として冷凍保存した。
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