四肢の虚血-再灌流障害におけるno reflow phenomenonの発生機序について研究した。ウサギを用いた四肢の虚血-再灌流実験モデルを作成した。ネンブタール麻酔後、下腿にレーザードップラー血流計、および水素クリアランス血流計のプローベを装着して組織血流量を測定した。大腿動静脈に血管クランプをかけ、虚血前、虚血中、再灌流直後、及び再灌流後2時間ごとに6時間まで下腿血流を測定した。同時に下腿皮膚、筋組織を採取し組織活性測定用として冷凍保存した。組織は処置を行った後、それぞれ、エンドセリン1測定キット、トロンボキサンB2測定キットを用いて、電気免疫化学的に組織中のエンドセリン、トロンボキサンB2濃度および各種サイトカイン濃度を測定した。また、Nick End Labeling法を用いて虚血再灌流時におけるapotosisの程度を測定した。
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