研究課題/領域番号 |
07671648
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研究種目 |
一般研究(C)
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
後藤 幸生 福井医科大学, 医学部, 教授 (40079984)
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研究分担者 |
安田 善一 福井医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (50252002)
柳本 政浩 福井医科大学, 医学部, 助手 (00191164)
杉浦 良啓 福井医科大学, 医学部, 助教授 (30117361)
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キーワード | 心拍変動 / 心電図R-R間隔 / コンピュータ解析 / 交感神経機能 / 副交感神経機能 / レーダーチャート / 自律神経機能バランス / 自律神経機能の歪み |
研究概要 |
心拍変動をコンピュータ解析してこれを自律神経活動を示す指標にしようという研究が最近盛んになってきた。しかしいずれの報告もそのデータの解釈をめぐって論議され、次第に微妙な変化を云々する様になって臨床の現場で直ちに利用できる具体的な成果が得られていない。われわれは既に数年にわたり、本科学研究費補助金により、この種心拍変動測定解析機器を自作することができる様になり、臨床の現場で応用して患者への説明にも利用して確かな反応を得るまでに進歩した。すなわち安静臥位時、起立負荷試験時それぞれの170秒間の連続した心電図R-R間隔信号を1024ポイントの心拍変動として置き換え、非スペクトル解析値とともにフーリエ変換による周波数別パワースペクトル解析値として同時に表示できるシステムである。また本年には小形ノートパソコン操作でもこれらが可能とするシステムを完成した。またこれらで得られたデータの中から安静臥位時のデータから副交感神経機能を意味するパラメータを、そして起立負荷時の変動から交感神経機能を意味するパラメータを合計6つ選びだし、別のグラフイックソフトを有するパソコンにて健常人100名のデータより作成した正六角形の標準図形のうえにその都度測定された患者のデータを入力すれば自動的に重ね合わせた診断図形を表示出来る方法(レーダーチャート表示法)を考案し、実地臨床で即座に利用できる有用な機器システムであることを学会及び論文に発表した。
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