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1995 年度 実績報告書

痛み情報伝達におけるタヒキニンの機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671649
研究種目

一般研究(C)

研究機関岐阜大学

研究代表者

下中 浩之  岐阜大学, 医学部, 助教授 (90135202)

研究分担者 土肥 修司  岐阜大学, 医学部, 教授 (40155627)
野崎 正勝  財団法人生産開発科学研究所, 薬理研究部, 研究員 (30021380)
太田 宗一郎  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (50144027)
キーワード神経情報伝達 / タヒキニン / モルヒン / α_2アゴニスト
研究概要

本研究は、疼痛伝達系と鎮痛機構に関する解剖生理学的神経伝達に係わり合う相互作用として、タヒキニン類とオピオイドあるいはα2-agonistsの生化学的動態の解明について、薬理学的あるいは生理学的な修飾を駆使することを介して、サブスタンスPと相互作用を呈すると考えられるペプチド系やモノアミン系の神経伝達機構との関連について検討しようとする試みである。
ラットの後根神経節抽出物のHPLC-RIA分析にて、成熟型サブスタンスPと共にサブスタンスP生合成過程の幾つかのサブスタンスP前駆体型が検出され、中でも、直前の前駆体substance P-glycine(サブスタンスP-G)が優位に検出された。サブスタンスP及びこの前駆体(サブスタンスS-G)は、in vivoの鎮痛実験に於いてモルフィンの鎮痛効果を修飾した。
すなわち、痛みと鎮痛の神経生理学的検索に於いて、タヒキニンとオピオイドを含むモノアミン系の薬物生化学的な相互作用を検索する目的で施行された脊髄クモ膜下腔にカニュレーションした慢性留置動物(ラット)の熱侵害刺激試験(tail-flick test)に対する抗侵害効果について検討した結果、同時投与された低濃度のサブスタンスPやサブスタンスP-Gが極微量のモルフィンの鎮痛効果を増強した。
ここで述べたモルフィンとタヒキニン類の協同鎮痛相互関係は、疼痛管理と麻薬耐性に関する総合的な薬理学的解析と臨床応用に際しての、脊髄情報伝達系の相互作用に関する研究への展開を示唆していた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Ishiyama,et al.: "Mechanisms of dexmedetomidine-induced cerebrovascular effects in canine in vivo experiments" Anesth.Analg.(in press).

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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