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1995 年度 実績報告書

麻酔・集中治療領域における交感神経活動定量システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07671650
研究種目

一般研究(C)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

森田 耕司  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (30115513)

キーワードマイクロニューログラム / 交感神経活動度 / レーザドップラ血流計測 / 積分値評価法 / タングステン電極
研究概要

ヒトにおける交感神経活動の評価はこれまで血圧、心搏数、皮膚血流量など交感神経効果器の反応や血漿カテコラミン値で間接的に行われてきた。これに対し近年マイクロニューログラフィーが開発されヒトにおいて交感神経節後遠心線維の活動を直接記録することが可能となった。一方、麻酔・集中治療領域において患者の交感神経活動を記録することは麻酔深度や患者のストレスの評価に極めて重要であるが、手術室、集中治療室における電磁波や交流雑音が障害となりそれを記録することは困難が予想される。そこで、手術室、集中治療室において交感神経活動を記録することを本年度の目的とした。
健康成人男性ボランティアを対象として、手術室、集中治療室において実験を行った。タングステン微小電極を被験者の腓骨神経に挿入し骨格筋の血管を支配する筋交感神経活動の電位を記録した。得られた電位はタングステン微小電極のすぐ近傍に備えられたプリアンプにおいてまず増幅され、メインアンプにおいて再び増幅された。その後、500Hzから5,000Hzのバンドパスフィルタ、ノイズディスクリミネータを通し、時定数0.1秒にて全波整流積分しLabVIEW(平成7年度設備費)にて記録した。
手術室、集中治療室におけるボランティアを対象とした本研究では筋交感神経活動を記録することが可能であった。しかしながら、その記録には多くの雑音を伴い、1分間あたりのバースト数として筋交感神経活動を定量的に評価することは困難であった。電気メスを作動させた状態では筋交感神経活動を記録することは不可能であった。
本研究より手術室、集中治療室においても交感神経活動を記録することは可能であることがわかった。その定量的評価にはプリアンプ、メインアンプ、バンドパスフィルタ、ノイズディスクリミネータなどの設定の改良や絶縁の方法など雑音の軽減が必要であると考えられた。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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