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1996 年度 実績報告書

徐放性鎮痛薬複合体の硬膜外腔投与の適応

研究課題

研究課題/領域番号 07671692
研究種目

基盤研究(C)

研究機関近畿大学

研究代表者

奥田 隆彦  近畿大学, 医学部, 助教授 (00152421)

研究分担者 嘉悦 勲  近畿大学, 理工学部, 教授 (00214247)
初岡 和樹  近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (00258055)
脇田 勝敏  近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (80258053)
キーワードモルヒネ徐放薬 / 硬膜外投与 / 抗侵害刺激作用
研究概要

硬膜外モルヒネ注入は術後疼痛や癌性疼痛治療に広く用いられている。長期間の鎮痛効果を得るためには、硬膜外カテーテルを使用して薬剤を持続注入しなければならない。もし、単回のモルヒネ硬膜外投与により長期間の鎮痛効果が得られるとすれば、臨床的に非常に有効である。今回、徐放薬の担体としてポリエチレングリコール(PEG)を用いたモルヒネ徐放薬を作製し、in vitroでモルヒネの放出量を測定するとともに、ラット硬膜外腔に注入して抗侵害刺激作用をtail-flick法により検討した。徐放薬から放出されるモルヒネ量の放出曲線を求めたところ,モルヒネ2.5,5.0および7.5mgを含む徐放薬のモルヒネ放出量は,放出開始約3時間および6時間以内に大部分が用量依存性に放出された.モルヒネ2.5、5.0および7.5mgを含む徐放薬の硬膜外投与群、PEGのみの投与群、また徐放薬(5mg)を筋肉内に投与した群について動物実験を行った。徐放薬(7.5mg)は注入2日後より%MPEにおいて50%を越える抗侵害刺激作用を発現し約14日間持続した。徐放薬(5.0mg)は注入6日後より対照値に比べ有意な抗侵害刺激作用を発現し、8日後より%MPEにおいて50%を越える抗侵害刺激作用を約5日間持続した。一方、徐放薬(2.5mg)は6日後に初めて対照値に比べて有意な抗侵害刺激作用を示したが、以後全経過を通じて抗侵害刺激作用を示さなかった。またPEG単独の硬膜外投与および徐放薬(5mg)の筋肉内投与では抗侵害刺激作用を発現しなかった。以上より、モルヒネ徐放薬の硬膜外投与は、脊髄において用量に依存して長期間の抗侵害刺激作用を示すことが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 奥田隆彦: "モルヒネ徐放薬のラット硬膜外腔における抗侵害刺激作用" 麻酔. 45・5. 571-575 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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