研究概要 |
1,交感神経系のモデルとしてラット褐色細胞腫細胞(PC-12細胞)を、経代培養した。 1, PC-12細胞からKCl脱分極刺激におけるドパミン(DA)遊離に対する麻酔薬(フェンタニールおよびケタミン)の影響をHPLC-ECDを用いて測定し検討した。 (1),フェンタニール:塩化カルシウム(KCl)による脱分極刺激におけるDA遊離を濃度依存的に抑制した。また、PKCを活性するホルボールエステル(PMA)による刺激に対してもフェンタニールはDA遊離作用を抑制した。 (2),ケタミン:PC-12細胞よりのDA遊離について自発遊離亢進作用を持つと共にKCl刺激によるDA遊離を抑制する二面性を持つことが判明した。また、PMAによる刺激に対してもケタミンはDA遊離作用を抑制した。 3,PC-12細胞からII型フォスフォリパーゼA_2(PLA_2)活性の測定は、Doleの変法を用いて測定を開始するもまだ測定方法が確立していない。
|