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1995 年度 実績報告書

閉塞性膀胱機能障害における神経成長因子の役割とm-RNA神経成長因子の局在の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07671705
研究種目

一般研究(C)

研究機関秋田大学

研究代表者

西澤 理  秋田大学, 医学部, 講師 (60091815)

研究分担者 下田 直威  秋田大学, 医学部, 助手 (60196558)
菅谷 公男  秋田大学, 医学部, 助手 (20179120)
キーワード尿道閉塞 / 神経成長因子 / 膀胱機能
研究概要

本年度はラットを対象として,尿道部分閉塞および閉塞解除後の膀胱機能と膀胱組織内神経成長因子(以下膀胱NGFと略す)の経時的変動について検討を加えた。8週齢のWistar系メスラット101頭を,1)閉塞前群(n=21), 2)持続閉塞群(n=41), 3)閉塞解除群(n=39)の3実験群に分けた。閉塞解除群では,閉塞解除の時期によって,3-a)1週目閉塞解除群と 3-b)6週目閉塞解除群を設定した。膀胱機能の評価は膀胱と尿道との連続性を保った状態における膀胱内圧曲線により行った。膀胱NGFを測定するための膀胱摘出は持続閉塞群では閉塞後1,2,3日目および1,2,6,9,12週目に行い,また閉塞解除群では閉塞解除後1,2,3,6週目に行った。検討結果を以下に示す。
1)尿道の持続閉塞により最大膀胱収縮圧は一時的に低下したが,1週目で閉塞前のレベルに回復し,6,12週目で明らかな増加をみた。膀胱収縮頻度は閉塞後6,12週目で低下した。膀胱NGFは閉塞前群では514.6±53.9pg/g湿重量であったが,閉塞後には閉塞1日目から上昇し,12週間にわたって著明な増加を示した。
2)閉塞解除群では1週目と6週目の両群ともに,解除6週目には最大膀胱収縮圧,膀胱収縮頻度および膀胱NGFが閉塞前群と同じレベルに回復した。
3)尿道部分閉塞を解除すると膀胱機能が正常化し,同時に膀胱NGFも閉塞前のレべルに回復したことから,膀胱機能と膀胱NGFには密接な関連があると考えられた。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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