• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

ヒト前立腺肥大症および前立腺癌における肝細胞増殖因子とその受容体の発現

研究課題

研究課題/領域番号 07671712
研究機関福井医科大学

研究代表者

森 啓高  福井医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (50262613)

研究分担者 岡田 謙一郎  福井医科大学, 医学部, 教授 (60026838)
金丸 洋史  福井医科大学, 医学部, 助教授 (40262612)
キーワード前立腺 / 肝細胞増殖因子 / 肝細胞増殖因子受容体
研究概要

前立腺の増殖には男性ホルモン以外の因子として、増殖因子が関与していることが明らかとなっている。我々もヒト前立腺組織における増殖因子の発現を以前より検討してきた(Prostate 16:71-80)。今回は間質で産生され上皮に作用するといわれる肝細胞増殖因子(HGF)とその受容体(c-met)について検討を行った。
まずRNAレベルでの検討を試みた。ヒト前立腺組織は非常に硬く、従来は液体窒素中でワーリングブレンダーを用いて粉砕した後、TRIzol試薬で処理していた。しかし均一に粉砕するのは非常に困難であった。そこで前立腺組織を凍結乾燥した後に粉砕する方法を検討した。凍結乾燥した前立腺組織は粉砕が容易となり、これをTRIzol試薬内でホモゲナイズしRNAを抽出する。mRNAの発現を従来の方法と比較してみた。発現量の多いβ-actinのみならず、発現量の少ないc-metでもPCRを行った結果、凍結乾燥法は従来の方法と同様にRNAを抽出できることが分かった。また4℃で一ヵ月間RNAの分解なく前立腺組織を保存可能であった。
従来の方法と凍結乾燥法を用いてヒト前立腺組織(正常、肥大症、癌)からRNAを抽出した後、HGFとc-metの発現をcompetitive PCRを用いて比較検討した。少数例であるが、正常前立腺組織においてc-metの発現が高い傾向を見い出している。されに症例数を重ねて検討する予定である。また前立腺内での局在についても検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Harutoshi Tsuka: "Utilization of freeze-drying method in the preparation of biologically active,intact RNA from hard frozen tissues of human prostate" Analytical Biochemistry,accepted. (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi