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1995 年度 実績報告書

Mycoplasma genitaliumの尿道炎における病原的意義の検討

研究課題

研究課題/領域番号 07671715
研究種目

一般研究(C)

研究機関岐阜大学

研究代表者

河田 幸道  岐阜大学, 医学部, 教授 (00021428)

研究分担者 石原 哲  岐阜大学, 医学部附属病院, 助手 (00193342)
出口 隆  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (40163935)
キーワードMycoplasma genitalium / 非淋菌性尿道炎 / PCR
研究概要

M. genitalium遺伝子診断法の検出能力および精度の比較検討
現在、M. genitalium検出に用いられているPCR法にはPalmerらにより開発された検出系とJensenらにより開発された検出系とがある。M. genitalium検出においては培養法がgold standardとなり得ないことから各PCR法の検出能力および精度の評価が困難であり、それらの検出系により得られた検出結果を単純に比較できない。そこで、最初に非淋菌性尿道炎患者の同一検体からそれぞれのPCR法によりM. genitaliumを検出し、得られた検出結果を比較検討した。両PCR法により得られた検出結果は完全に一致し、両PCR法が同等の検出能力を有することが判明した。したがって、以後のM. genitaliumの検出にはPalmerらにより開発されたPCR法により行った。
遺伝子診断法によるM. genitaliumの検出
PCR法による遺伝子診断法を用いて、現在までに淋菌性尿道炎患者45例、非淋菌性尿道炎患者120例および正常成年男子50例からM. genitaliumの検出を行った。淋菌性尿道炎患者より2例、非淋菌性尿道炎患者より19例にM. genitaliumを検出したが、正常成年男子からは1例も検出する事ができなかった。これらの検出頻度の検討よりM. genitaliumは非淋菌性尿道炎から有意に高く検出されることが判明し、非淋菌性尿道炎の起炎菌となりうることが示唆された。
細胞培養法によるM. genitaliumの分離培養法の確立
M. genitaliumの培養法は、M. genitaliumのtype strainをVero細胞に感染させ、その増殖の様子をPCR法により検討しているが、確立までには到っていない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Deguchi: "Mycoplasma genitalium in non-gonococcal urethritis" International Journal of STD and AIDS. 6. 144-145 (1995)

  • [文献書誌] T.Deguchi: "Comparison of two PCR-based assays for detecting Mycoplasma genitalium in clinical specimens" European Journal of Clinical Microbiol. Infect. Dis.14. 629-631 (1995)

  • [文献書誌] M.Uno: "Prevalence of Mycoplasma genitalium in men with gonococcal urethritis" International Journal of STD and AIDS. (in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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