研究課題/領域番号 |
07671721
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
泌尿器科学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松宮 清美 大阪大学, 医学部, 講師 (90243237)
|
研究分担者 |
北村 雅哉 大阪大学, 医学部, 助手 (70273688)
奥山 明彦 大阪大学, 医学部, 教授 (20093388)
|
研究期間 (年度) |
1995 – 1996
|
キーワード | 精子 / MCP / CD46 / 精子卵結合 / 補体制御活性 / 単クローン抗体 |
研究概要 |
1 射出精子と精巣上体精子におけるsmMCP(膜型MCP)の発現量と補体制御活性についての検討 健常男性の提供による射出精子と閉塞性無精子症患者に施行した精巣上体精子採取術に際し生じた余剰精子を検体とした。これらから可溶蛋白を抽出し、抗MCP抗体を用いてWestern Blot法で発現量を検討したところ、精巣上体精子においてその発現は乏しかった。また、それぞれの補体制御活性を測定すると、精巣上体精子においてその活性低下を認めた。これらの結果は、精子の成熟が精巣上体で行なわれるという仮説を支持するものである。射出精子と精巣上体精子の体外受精における受精率の差にも関与している可能性があると考えられる。(The Fertilizing Ability of Human Epididymal Sperm) 2 MCP欠損による不妊症の可能性 健常女性、正常精液所見を呈する夫婦においても不妊であることがあり、さらにこの中には体外受精でも受精しない症例が含まれており、現在まで原因不明とされてきた。抗MCP抗体を用いたAcrobeads testでスクリーニングし、この夫精子におけるMCPの発現をWestern Blot法で検討した。多種の抗体を用いたが、体細胞では発現しているものの精子上では完全欠損、部分欠損症例を見いだした。このような症例はMCP欠損による精子卵結合の障害のための不妊症の可能性が強く、新しい範疇の不妊症と考えられる。治療法としては体外受精ICSIとすべきであろう。(Possible Association of Infertility with Sperm-specific Abnormality of CD46)
|