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1995 年度 実績報告書

前立腺癌の転移・形質転換に関する遺伝子変化

研究課題

研究課題/領域番号 07671722
研究種目

一般研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

野々村 祝夫  大阪大学, 医学部, 助手 (30263263)

研究分担者 児島 康行  大阪大学, 医学部, 助手 (50273628)
三木 恒治  大阪大学, 医学部, 助教授 (10243239)
キーワード転移 / 前立腺癌 / 形質転換 / 遺伝子
研究概要

この2年間、前立腺癌で手術を施行した症例が数例に過ぎず、c-fos,c-myc発現の検討には至っていない。また、bcl-2のMutation Analysisに関しては特異なSequenceが存在するためPCRがうまくかからず技術的に困難であった。症例は少ないがヒトの手術標本において免疫組織染色を行ったところ、ホルモン不応性変化に伴ってbcl-2の染色性が増強することが判明した。これらの結果はさらに症例数を増やして発表する予定である。
前立腺癌細胞株からの新規遺伝子のCloningについては、Differential DisplayによるCloningを現在進めている。DU145細胞はHepatocyte Growth Factor(HGF)によって細胞の運動性が増大することがわかり、HGFによるDifferential Libraryを作成し、Random PCR Primerを用いてのDifferential Displayを行い実際に複数のcloneを得たが、それが新規遺伝子か否かをこれから検討するところである。新規遺伝子として同定されれば報告可能である。
Ratの前立腺癌細胞AT6.3はきたnude mouseに移植すると、非常に高率に肺転移を来たし、肺転移の研究を行うに当たって非常に有用である。この系を用いて血管新生抑制剤であるTNP-470による肺転移抑制実験を試みたところ著明に転移を抑制することが判明した。さらに、TNP-470は移植した腫瘍に対しても直接の増殖抑制効果を示した。この成果については平成8年度の日本泌尿器科学会において発表予定であり、現在論文作成中である。
LNCap,DU145,PC3などの細胞株の培養上清中にはマウスCalvaria骨芽細胞の分化を抑制する活性があることが判明した。当初予想していたことと反対の結果ではあるが、興味深く、今後の進展が期待される。この研究は現在、徳島大学歯学部歯科保存学第二講座と共同研究という形で推進中であり、この活性物質の精製、単離を進めているが未だ精製には至っていない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 児島康行: "前立腺癌の臨床統計学検討" 西日本泌尿器科. 58. 115-119 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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