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1995 年度 実績報告書

尿路結石の成因に関する研究:アルギン酸の結石形成抑制作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671723
研究機関大阪大学

研究代表者

本多 正人  大阪大学, 医学部, 助手 (70263291)

研究分担者 小角 幸人  大阪大学, 医学部, 講師 (30186639)
吉岡 俊昭  大阪大学, 医学部, 講師 (30191547)
キーワード尿路結石 / シュウ酸カルシウム / アルギン酸
研究概要

尿路結石はその多くが蓚酸カルシウムであり、その形成リスクとして、尿中へのカルシウムならびに蓚酸の過剰排泄が挙げられている。これらのリスクファクターを減少させる目的で、アルギン酸という日頃食品として我々が摂取している物質の働きについて検討した。
1、アルギン酸の尿中カルシウム排泄抑制作用の検討
アルギン酸を3人の健常人に投与し、24時間尿を採取、尿中カルシウム排泄量を測定したところ、投与後有意に尿中カルシウム排泄量は減少していた。その結果は腸管からのカルシウム過吸収型の高カルシウム尿症患者の治療に応用できることを示唆している。
2、アルギン酸の尿中蓚酸排泄抑制作用の検討
(1)まずアルギン酸とカルシウムを結合させたアルギン酸カルシウムを作製した。絶食下ならびに蓚酸ナトリウム負荷下において、7人の健常成人にアルギン酸カルシウムを1回投与し、その後の8時間尿を採取、蓚酸排泄量を測定したところ、アルギン酸カルシウムは有意に尿中蓚酸排泄を低下させた。
(2)次に常食+蓚酸負荷の条件下に、やはり健常成人にアルギン酸カルシウムを1日3回食後に内服させ、24時間尿を採取、尿中蓚酸排泄量を測定したところ、有意に尿中蓚酸排泄は減少した。
これらの結果から、アルギン酸カルシウムの投与は尿中蓚酸排泄を減少させ、過吸収型の高蓚酸尿症患者の治療に応用できることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yoshioka: "UROLITHIASIS Consensus and Controversies" P,N,Rao and J.P.kavanagh, 2 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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