• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

近位尿道平滑筋におけるアドレナリン受容体の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07671740
研究種目

基盤研究(C)

研究機関宮崎医科大学

研究代表者

山口 孝則  宮崎医科大学, 医学部, 講師 (20182446)

研究分担者 糸井 達典  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10244203)
永田 豊春  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (60218005)
キーワード近位尿道 / α_1遮断薬 / 尿道選択性 / α_1、α_2受容体
研究概要

1.雄家兎近位尿道に対する各種α_1遮断薬の特性
われわれが開発し既に有用性を報告しているin vivo isovolumetric urethral pressure modelを用い、現在前立腺肥大症治療薬として使用されている6種と現在開発中の1種のα_1遮断薬の特性を比較検討した。Bunazosin, prazosinは尿道圧、血圧とも同程度により強力に働くのに対し、terazosinはこれらに対してやや血圧の作用が弱く、alfuzosinはキナゾリン誘導体では最も近位尿道に選択性を有していた。またurapidilは血圧・尿道圧とも他の薬剤に比し抑制率が低く、薬剤の至適容量の違いから生じる結果と思われた。一方tamsulosinは最も血圧への影響が少なく、より低濃度で強力に尿道に対して抑制的に働く薬剤であり、最も下部尿路に選択性を有す特性を示した。
さらに現在開発中のKMD-3213は選択的α_<1a>遮断薬であり、tamsulosinよりさらに血圧に影響せず尿道選択性を有した薬剤であった。
2.雌家兎近位尿道のα受容体に対する各種α_1遮断薬の特性
同モデルを使ってα_1作働薬(phenylephrine)とα_2作働薬(clonidine)の収縮反応に対する各種α_1遮断薬の抑制効果をin vivoならびにin vitroで比較した。tamusulosin, bunazosin, prazosinではα_2作働薬の収縮反応に対してはほとんど影響を与えず、urapidil, alfuzosin, terazosinについてはα_2遮断薬としての抑制効果も認め、特にurapidilはin vivo, in vitroを通じ、その特性が強かった。われわれは前立腺肥大症肥大結節中のα_2受容体の収縮反応、さらに雌におけるα_2受容体の反応性の重要性について報告してきており、こうした薬剤の特性は排尿困難治療薬としての重要な特性を表すものと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takanori Yamaguchi: "Adrenergic response of proximal urethra in oophorectomized female rabbits" Journal of Smooth Muscle Research. 31. 272-275 (1995)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi