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1995 年度 実績報告書

免疫学的妊娠維持機構におけるHLA-Gの生理学的、病理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 07671768
研究種目

一般研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

藤井 知行  東京大学, 医学部(病), 助手 (40209010)

研究分担者 前島 正基  東京大学, 医学部(病), 助手 (10251307)
キーワード妊娠 / 免疫 / HLA / キラー細胞 / サイトカイン / 免疫組織化学染色
研究概要

(1)正常人における、HLA-G発現細胞に対する末梢血リンパ球のキラー活性について。
a.正常人の末梢血リンパ球のHLA-Gに対するキラー活性を、.221細胞(HLAクラスI抗原欠損)、.221-G(HLA-G膜結合型および分泌型発現)細胞、.221-Gl(HLA-G膜結合型発現)細胞そして.221-GS(HLA-G分泌型発現)細胞を用いて調べた。キラー活性は、HLA-G膜結合型の発現によって抑制されることがわかった。
(2)正常妊婦においてリンパ球が、HLA-G発現細胞を認識した際に分泌するサイトカインについて。
a.正常妊娠の末梢血リンパ球を、.221細胞、.221-G細胞、.221-Gl細胞そして.221-GS細胞と混合培養して培溶液上清中のサイトカイン(TNF-α,IL-3)を測定した。HLA-Gにより、攻撃性サイトカインのTNF-αは分泌が抑制され、絨毛細胞増殖因子であるIL-3は分泌が促進された。
(3)妊娠中毒症におけるHLA-Gの発現、構造の異常。
a.HLA-Gタンパクの発現と、妊娠中毒症との関係
HLA-Gに対する単クローン抗体を用いて、妊娠中毒症の胎盤の免疫組織染色を実施し、疾患とHLA-Gタンパクの発現との関連性を検討した。発現の減弱が観察された。
b.SSCP法およびSequencingによる遺伝子の多型性の検討
正常日本人のHLA-Gの各Exonについて、DNAを採取し、PCRの後、SSCP法を実施、異常の認められたものについてSequencingを実施した。これにより、新しい型を発見した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoyuki Fujii: "Histochemical Demonstration of Interleukin-2 in Decidua Cells of Patients with preeclampsia" American Journal of Reproductive Immunology. 34. 44-51 (1995)

  • [文献書誌] Tomoyuki Fujii: "Allo-non-specific elevation of maternal killer cell activity in intrauterine growth restriction" International Journal Gynecology & Obstetrics. (印刷中). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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