我々は胎児発育を考える上でインスリンの代謝調節、分化、増殖などの作用が重要であることに着眼し、インスリン欠損トランスジエニックマウスを用いることにより、インスリンと胎児発育との関連について検討しようとしている。 現在ラットを用いてインスリン遺伝子1および11の2つについて妊娠・授乳期の変化について検討し、研究成果の一部を国際誌に投稿中である。今後、マウス胚幹細胞における相同的組み替えを用いてインスリン1あるいはインスイン11の欠損マウスを作製し、さらにそのマウスを妊娠させることにより胎児の発育について検討する予定である。
|